大動脈 の変更点
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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''大動脈''とは、 + [[解剖学]]的には、[[心臓]]から全身に酸素を送る[[血液]]が、心臓を出て最初に通る[[血管]]の部分の名前。体に1本しかない。 + 血管の太さと[[血管壁]]の構造に関する、[[組織学]]的名分類では、もっとも太い種類の[[動脈]]のこと。上の1.の意味の大動脈以外にも、そこから枝分かれするたくさんの動脈などもこれに含まれる。→ [[弾性動脈]]を参照 + 血管の太さと[[血管壁]]の構造に関する、[[組織学]]的な分類では、もっとも太い種類の[[動脈]]のこと。上の1.の意味の大動脈以外にも、そこから枝分かれするたくさんの動脈などもこれに含まれる。→ [[弾性動脈]]を参照 + 日常的な意味では、流れる血液が多くて、傷つけたら大量の血液が流れ出してしまいそうな、太い動脈のこと。 #contentsx * 解剖学での大動脈 [#bb8bdb08] ''大動脈''とは、体の中でもっとも太い[[血管]]。[[心臓]]から全身に酸素を送る[[血液]]が、心臓を出て最初に通る[[血管]]の部分の名前。体に1本しかない。なお、心臓から直接出る血管には、大動脈以外にもあとひとつ、[[肺動脈]]がある。 |>|~言語|~表記|~発音、読み方| |日本語|医学|大動脈|だいどうみゃく| |>|ラテン語・英語|aorta|(英語読み)エィ''オ''ーゥタ &br; (ラテン語読み)アオルタ| 心臓の[[左心室]]からはじまり、心臓を出るとまず上に向かい、すぐにぐるっと弧を描いて方向転換し、下に向かってまっすぐ進む。上に向かう部分を[[上行大動脈]](じょうこうだいどうみゃく)、弧を描いて下向きに方向を変える部分を[[大動脈弓]](だいどうみゃくきゅう)、下に向かって進み、腰のあたりの高さまで下がる部分を[[下行大動脈]]という。下行大動脈は、胸の中([[胸腔]])を通過する部分と、腹の中([[腹腔]])を通過する部分に分けることができるので、それぞれを[[胸大動脈]]、[[腹大動脈]]ともいう。 大動脈弓の部分では、頭と首([[頭頚部]])、腕と手([[上肢]])に向かって進む血管が枝分かれし、下行大動脈の部分では、胸とおなかの[[内臓]]へ向かう枝が分かれ、下行大動脈の下の端では、あし([[下肢]])などに向かう血管に枝分かれして終わる。 大動脈の壁は、動脈の中でも特に弾力性に非常に富んでおり、心臓から直接送り出される血液の圧力を受け止めることができる。大動脈が心臓の左心室からでたばかりのところには、逆流防止の弁、[[大動脈弁]]がある。大動脈を流れる血液は、肺静脈を通って肺から心臓の[[左心房]]に戻ってきた血液で、酸素を多量に含んでいる血液([[動脈血]])。 * 血管壁の分類の大動脈 [#xa9fa1d6] > 詳細は[[弾性動脈]]の項目にあります ''大動脈''とは、[[組織学]]で、[[血管]]の太さと壁の構造の特徴を分類したときのタイプの1つで、[[動脈]]のうちで、もっとも太いタイプのこと。心臓から高い圧力を直接受けるため、高圧に耐えられるようにゴムホースのように弾力性に富んでいる。[[弾性動脈]]という呼び方が一般的。 |>|~言語|~表記|~発音、読み方| |日本語|医学|大動脈|だいどうみゃく| |~|~|[[弾性動脈]]|だんせいみゃく| |>|英語|large artery|''ラ''ージ・''ア''ーテリー| * 日常的な意味での太い動脈 [#m0c79b01] ''大動脈''とは、日常的な意味では、太い動脈をみな指すことがある。解剖学的な大動脈と、そこから直接分かれる枝の動脈などが相当する。 |>|~言語|~表記|~発音、読み方| |日本語|医学|大動脈|だいどうみゃく| |>|英語|large artery|''ラ''ージ・''ア''ーテリー| |~|~|main artery|''メ''イン・''ア''ーテリー| > カテゴリー: [[循環器系>category/循環器系]] | [[心血管系>category/心血管系]] | [[血管>category/血管]] | [[胸部>category/胸部]] | [[腹部>category/腹部]]