海綿骨 の変更点

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

#author("2020-10-23T14:41:51+09:00","","")
 ''海綿骨''とは、または[[骨]]の''海綿質''とは、[[骨組織]]の構造のひとつで、硬い骨の部分が網の目のように張り巡らされた、スポンジ状の骨のこと。そのすき間には柔らかい[[骨髄]]が入り込んでいる。網の目状になった細い骨の部分を骨梁( trabecula )という。骨組織には、この海綿骨の他に、全体が硬い骨だけからできている部分である[[緻密骨]](緻密質)がある。
#author("2021-08-26T11:39:37+09:00","","")
 ''海綿骨''とは、または[[骨]]の''海綿質''とは、[[骨組織]]の構造のひとつで、硬い骨の部分が網の目のように張り巡らされた、スポンジ状の骨のこと。そのすき間には柔らかい[[骨髄]]が入り込んでいる。網の目状になった細い骨の部分を[[骨梁]]( trabecula )という。骨組織には、この海綿骨の他に、全体が硬い骨だけからできている部分である[[緻密骨]](緻密質)がある。

|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|[[海綿骨]] |かいめんこつ |
|~|~|[[海綿質]] |かいめんしつ |
|>|英語|spongy bone * |ス''ポ''ンジー・''ボ''ーン|
|~|~|cancellous bone * |''キャ''ンセラス・''ボ''ーン|
|~|~|trabecular bone * |トラ''べ''キュラー・''ボ''ーン|
|>|ラテン語|substantia spongiosa ** |(英語読み)サブスタンシア・スポンジオーサ &br; (ラテン語読み)スブスタンティア・スポンギオサ |
|~|~|substantia trabecularis ** |(英語読み)サブスタンシア・トゥラべキュラリス &br; (ラテン語読み)スブスタンティア・トラベクラリス |
|~|~|cancellous bone ** |''キャ''ンセラス・''ボ''ーン|
|~|~|trabecular bone *** |トラ''べ''キュラー・''ボ''ーン|
|>|ラテン語|substantia spongiosa † |(英語読み)サブスタンシア・スポンジオーサ &br; (ラテン語読み)スブスタンティア・スポンギオサ |
|~|~|substantia trabecularis *** |(英語読み)サブスタンシア・トゥラべキュラリス &br; (ラテン語読み)スブスタンティア・トラベクラリス |

| * |  海綿骨に対応 |f
| ** |  海綿質に対応 |f
| ** |  cancellous は「網目状の」の意味 |f
| *** |  trabecular, trabecularis は 「trabecula(骨梁、梁柱)の」の意味 |f
| † |  substantia は ~質なので、海綿質に対応 |f

 通常、[[骨]]の表面には、硬い[[骨組織]]がみっしり詰まっている[[緻密骨]](緻密質、皮質骨)があり、海綿骨は、その内部で骨髄に接する部分にある。ここでは、硬い骨組織がスポンジ状に穴だらけになっていて、すき間に入り込んでいるのは、骨の内部にある[[骨髄]]の組織である。骨髄は[[血球]]をつくる場所で、年齢とともに次第に脂肪組織に置き換わってくる。
 通常、[[骨]]の表面には、硬い[[骨組織]]がみっしり詰まっている[[緻密骨]](緻密質、皮質骨)があり、海綿骨は、その内部で骨髄に接する部分にある。ここでは、硬い骨組織が[[骨梁]]と呼ばれる細い部分が網目状につながりあっていて、そのすき間に入り込んでいるのは、骨の内部にある[[骨髄]]の組織である。骨髄は[[血球]]をつくる場所で、年齢とともに次第に脂肪組織に置き換わってくる。

> カテゴリー: [[結合組織>category/結合組織]] | [[運動器系>category/運動器系]] | [[骨格系>category/骨格系]] | [[骨>category/骨]]
 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
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