精巣鞘膜 の変更点

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 ''精巣鞘膜''とは、[[精巣]]([[睾丸]])の本体のすぐ外側を取り巻いている[[膜]]状の構造。その外側には[[陰嚢]]がある。精巣鞘膜は、精巣をすっぽりと完全に包んでいる袋にはなっておらず、精巣の前面だけを覆っている。

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|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|精巣鞘膜|せいそうしょうまく|
|>|ラテン語|tunica vaginalis testis|テュニカ・ウァギナリス・テスティス|
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 精巣鞘膜の構造は、[[腹膜]]と同じような[[漿膜]]が2層になっている。つまり、[[中皮細胞]]の層と薄い[[結合組織]]の層があり、これが二重になっている。

** 精巣鞘膜の発生 [#lfe6710a]
 精漿漿膜は、発生過程での精巣の移動とともに形成される。精巣ははじめ、[[腹腔内器官]]としてつくられるが、そのあと、次第に下降して[[鼠径部]]のあたりから[[腹腔]]の外に出て、[[陰嚢]]の中に入る。この移動を[[精巣下降]]という。このとき、精巣の外側に腹膜がついてきて、精巣の周囲に残る。これが精巣鞘膜である。つまり、精巣鞘膜の2層の漿膜は、腹膜そのもので、2層の間の部分は[[腹膜腔]]とつながっていた。
 その後、精巣漿膜は、腹膜本体からは切り離される。

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