腰骨 の変更点
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
#author("2018-01-11T14:03:08+09:00","","") #author("2019-04-24T12:57:06+09:00","","") ''腰骨''とは、または ''腰の骨''とは、「[[腰]]のあたりにある[[骨]]」のこと。一般名で、医学・解剖学用語ではないので、「こしぼね」とか「ようこつ」という名前の骨があるわけではない。[[腰]]や[[尻]]のあたりの骨のうちの一部またはその全体を指す。 具体的には、(1) 椎間板ヘルニアとか腰痛とかに関係する「腰骨」は、背骨のうち、腰の部分の骨のこと。(2) ベルトの高さにあって、体の外側から触れる「腰骨」は、骨盤の全体またはその一部の骨のこと。 #contentsx * 背骨のうち、腰の部分の骨のこと [#pe6f7af9] > 詳細は[[腰椎]]の項目にあります 「[[腰]]」を「[[ウエスト]]」の意味で使うときは、[[肋骨]]のあるところと骨盤のあるところの間の場所を指す。背骨(=[[脊柱]])は[[首]]から[[尻]]まで[[椎骨]]という骨が並んでできているが、腰の部分の椎骨を、[[腰椎]]という。つまり、腰骨とは腰椎のこと。第1~第5腰椎まで5個ある。 |>|~言語|~表記|~発音、読み方| |日本語|医学|[[腰椎]]|ようつい| |~|一般|腰骨|こしぼね| |~|~|腰の骨|こしのほね| |英語|医学|lumbar vertebra|''ラ''ンバー・''ヴァ''ーテブラ| |~|一般|lower backbone|''ロゥ''ワー・''バ''ックボウン| |>|ラテン語|vertebra lumbales|ウェルテブラ・ルンバレス| 脊柱を作っている椎骨は、場所によって、上から順に、[[頚椎]]、[[胸椎]]、[[腰椎]]、[[仙骨]]、[[尾骨]]という名前がついている。それぞれの骨には特徴があり、腰椎は、上半身の体の重さを支えながら、腰を曲げ伸ばしするときに大きな動きをするので、腰椎そのものや、腰椎同士の間をつなぐ[[軟骨]](=[[椎間円板]]または椎間板)は、変な力の入れ方をすると損傷を受けやすい。 * 骨盤(またはそのうちの一部の骨)のこと [#cfa4b8ff] > 詳細は[[骨盤]]、[[寛骨]]、[[腸骨]]の項目にあります [[骨盤]]とは、[[わき腹]]で[[腹側]]から[[背側]]にかけて触ることができる。[[へそ]]よりもちょっと下で、ベルトの高さ。これは骨盤の上端。「腰骨(こしぼね)の高さ」というときの、[[体表]]から触れる腰骨とは、骨盤のこと。 「腰骨(こしぼね)の高さ」というときの、[[体表]]から触れる腰骨とは、[[へそ]]よりもちょっと下で、ベルトの高さにある。これは骨盤の上端にある腸骨稜という部分。[[骨盤]]は、[[わき腹]]で[[腹側]]から[[背側]]にかけて触ることができる。つまり、骨盤またはその一部。 |>|~言語|~表記|~発音、読み方| |日本語|医学|[[骨盤]]|こつばん| |~|一般|腰骨|こしぼね| |~|~|腰の骨|こしのほね| |>|英語・ラテン語|pelvis|''ペ''ルヴィス| 骨盤とは1つの骨ではない。[[仙骨]](腰椎のすぐ下の背骨)の両側に[[寛骨]]がくっついたものを全体としてそう呼ぶ。寛骨は、平べったい大きな骨で、[[腸骨]]、[[坐骨]]、[[恥骨]]という3つの骨が融合してできている。ベルトの高さで外側から触れるのは、このうちの1つである腸骨で、その上端にある、[[腸骨稜]]というところ。つまり、寛骨あるいは腸骨のあたりだけを指して「腰骨」と呼んでいる場合もある。 [[骨盤]]とは1つの骨ではない。[[仙骨]]([[腰椎]]のすぐ下の背骨)の両側に[[寛骨]]がくっついたものを全体としてそう呼ぶ。寛骨は、平べったい大きな骨で、[[腸骨]]、[[坐骨]]、[[恥骨]]という3つの骨が融合してできている。ベルトの高さで外側から触れるのは、このうちの1つである腸骨で、その上の縁にある、[[腸骨稜]]というところは体の側面で触ることができる。腸骨稜の前端にある[[上前腸骨棘]]という少しとがった出っぱりがもっとも目立つ部分。つまり、寛骨あるいは腸骨、またはその一部分だけを指して「腰骨」と呼んでいる場合もある。 > カテゴリー: [[運動器系>category/運動器系]] | [[骨格系>category/骨格系]] | [[骨>category/骨]] | [[脊柱>category/脊柱]] | [[骨盤>category/骨盤]] | [[腹部>category/腹部]] | [[解剖学用語でない>category/解剖学用語でない]]