核小体
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
核小体とは、仁とも呼ばれる細胞小器官で、細胞の核の中にある球状の構造で、リボソームRNAを合成する場所。1つの細胞に1個あることが多く、何個かあることもある。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 核小体 | かくしょうたい |
仁 ** | じん | ||
英語 | 単数 | nucleolus * | ヌクリーオラス |
複数 | nucleolei * | ヌクリーオライ |
* | 核 nucleus に、小さいもの、かわいいものにつける語尾(指小辞) -lus がついた |
** | 仁はあまり使わない |
リボソームは、トランスファーRNA(tRNA、転移RNA)と結合してタンパク質(ペプチド)を合成する(=翻訳する)場所。リボソームはリボソームタンパク質とリボソームRNAが結合してできている。そのリボソームRNAを専門に転写する場所が核の中の核小体である。タンパク質合成がさかんな細胞ではリボソームも多いので、核小体は大きい。細胞分裂のときには、一時的に核小体はなくなる。