母指球
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
母指球(ぼしきゅう)とは、掌(てのひら)の橈側(親指側)で、母指(親指)の付け根に位置する盛り上がりのことで、盛り上がりの内部には、母指と掌の橈側部を動かす筋がある。母指球にある筋は4つあり、これらをあわせて母指球筋と呼ぶ。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 母指球 | ぼしきゅう |
英語 | thenar | シーナー | |
thenar eminence | シーナー・エミネンス | ||
ラテン語 | eminentia thenaris | エミネンティア・テナリス |
掌の尺側(小指側)にある盛り上がった部分は、小指球という。足の母指(母趾)の付け根のふくらみは、母趾球(ぼしきゅう)または「足の母指球」。
母指球筋は、短母指外転筋、短母指屈筋、母指対立筋、母指内転筋の4つ。これら以外の「母指」のつく上肢の筋は、すべて筋腹が前腕にある長い筋である(短母指伸筋も、名前に「短」がつくが長い筋である)。