こめかみ のバックアップ(No.1)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
こめかみとは、左右の目の目尻の両側、目と耳の上部の間のあたりの場所のことで、「米をかむと動く場所」の意味でこめかみという。歯を噛みしめるとこめかみが動くのは、咀嚼筋の一つである側頭筋が収縮するから。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | こめかみ | |
英語 | temple | テンプル | |
ラテン語 | tempus | テンプス |
側頭筋は頭蓋骨の側頭窩というくぼみから起こる。こめかみは側頭窩の前部にあたる。側頭窩をつくる頭蓋骨は前部が蝶形骨、後部が側頭骨なので、こめかみ蝶形骨の場所に相当する。
こめかみは、頭部に衝撃が加わったときに脳が脳振盪などの影響を受けやすい場所、いわゆる急所として知られている。