三角筋 のバックアップソース(No.1)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
#author("2022-03-05T15:34:33+09:00","","") ''三角筋''とは、[[肩関節]]を覆って[[肩]]の丸みをつくる[[筋]]で、おもに[[上腕]]を左右に上げる(=上腕の[[外転]])の働きをする。[[鎖骨]]と[[肩甲骨]]から起こり、[[上腕骨]]に停止する。[[腕神経叢]]から出る[[腋窩神経]]の[[支配]]を受ける筋。 |>|~言語|~表記|~発音、読み方| |日本語|医学|[[三角筋]] |さんかくきん | |>|英語|deltoid (muscle) * |''デ''ルトイド(・''マ''ッスル) | |~|~|triangular muscle |トライ''ア''ンギュラー・''マ''ッスル | |>|ラテン語|musculus deltoideus * |ムスクルス・デルトイデウス | | * | deltoid、deltoideus は「デルタ形の」の意味で「三角形のもの」を指す。デルタはギリシャ語のアルファベット4番目の文字(D にあたる)で、大文字が &size(24){Δ}; 、小文字が &size(24){δ}; |f 三角筋は、[[鎖骨]]、[[肩甲骨]]という[[上肢帯]]の[[骨]]から起こるので、[[上肢]]を支える上肢帯の[[筋]]に分類される。 三角筋は広い場所から起こる横幅の広い筋で、3つの場所から起こる、3つの部分に分けて考える場合がある。 - 前部(鎖骨部)は、[[鎖骨]]の外側部(3分の1ぐらい)から起こる - 中部(肩峰部)は、[[肩甲骨]]の肩峰から起こる - 後部(肩甲棘部)は、肩甲骨の肩甲棘から起こる これらは全体として肩関節を覆うように走り、[[上腕骨]]の上半分の外側部(三角筋粗面という場所)に停止する。 働きは、全部が収縮すると上腕を外側に上げる(肩関節を外転させる)働きがあるが、前部が収縮するときは上腕の内旋や前方挙上(屈曲)、後部が収縮すると上腕骨の外旋や後方挙上(伸展)を助ける。 > カテゴリー: [[運動器系>category/運動器系]] | [[筋系>category/筋系]] | [[筋>category/筋]] | [[上肢>category/上肢]] | [[上腕>category/上腕]]