僧帽筋 のバックアップ差分(No.8)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

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 ''僧帽筋''とは、[[首]]の後ろ([[項部]])から背中の上部、[[肩]]にかけて広がる大型の[[筋]]で、この部位でもっとも表層にある筋。働きは、背骨([[脊柱]])から[[肩甲骨]]と[[鎖骨]]を引っ張ることで、[[上肢]]全体を支えている。肩こりの原因となる筋のひとつ。

|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|[[僧帽筋]] * |そうぼうきん|
|>|英語|trapezius (muscle) ** |トゥラ''ピ''ーズィアス(・''マ''ッスル) |
|~|~|cowl muscle * |''カ''ウル・''マ''ッスル |
|>|ラテン語|musculus trapezius ** |ムスクルス・トラペズィウス|

| * |  僧帽筋は cowl muscle の訳で、カトリックの僧侶のつける頭巾(フード)の形から |f
| ** |  trapezius は、ラテン語で台形の意味。背中側から見ると左右あわせた僧帽筋は、ダイヤ型をしているため |f

|450|c
|&ref(benedictine_vespers.jpg,nolink,僧帽筋の名前の由来(ベネディクト会の礼拝));|
|&ref(僧帽筋/benedictine_vespers.jpg,nolink,僧帽筋の名前の由来(ベネディクト会の礼拝));|
|  ''写真:カトリック(ベネディクト会)の礼拝。修道士のローブのフード部分の形が僧帽筋の名前の由来''((Source :[[Roman Catholic monks of the Order of Saint Benedict  singing Vespers on Holy Saturday at St. Mary's Abbey in Morristown, New Jersey, USA>http://en.wikipedia.org/wiki/File:BenedictineVespers.jpg#filelinks]], Authoer: John Stephen Dwyer (Boston at en.wikipedia). reproduced and modified. Permission: CC-BY-SA-3.0. この画像は [[CC-BY-SA-3.0 ライセンス>http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]に従って再利用可能です ))|f

***起始と停止 [#z8be5579]
 起始は[[頭蓋]]の[[後頭骨]]と第1[[頚椎]]〜第12[[胸椎]]。停止は[[鎖骨]]の外側部、[[肩甲骨]]の[[肩峰]]から[[肩甲棘]]の全体にかけて。

***働き [#x775069e]
 [[肩甲骨]]と、肩甲骨の支点となる[[鎖骨]]につき、肩甲骨さらには[[上肢]]を支えている。肩をすくめる動きのとき、肩甲骨を上に引き上げる動き([[挙上]])や、上肢を真上に挙げるとき、肩甲骨を回転させ、肩関節を斜め上に向ける動き([[外転]])など。

***神経と血管 [#caaa43b5]
 大きな筋で、上部と下部で支配神経が異なる。上部は第11[[脳神経]]の[[副神経]]、下部は[[頚神経叢]](第1~4[[頚神経]][[前枝]])の支配。

> カテゴリー: [[運動器系>category/運動器系]] | [[筋系>category/筋系]] | [[筋>category/筋]] | [[上肢帯>category/上肢帯]] | [[胸部>category/胸部]]

 
 

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