十二指腸提筋 のバックアップ(No.4)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

十二指腸堤靭帯トライツ靭帯トライツ筋でこの項目を参照しています

 十二指腸提筋とは、小腸の途中にあって小腸を背中側の壁(後腹壁)につなぎとめている靭帯のような構造。平滑筋線維も含まれているのでこう呼ばれる。十二指腸空腸の境界にある。十二指腸提靭帯とも呼ばれる。また。また19世紀のチェコの病理学者トライツの名前をつけて、トライツ靭帯トライツ筋ともいう。

言語表記発音、読み方
日本語医学十二指腸提筋じゅうにしちょうていきん
十二指腸提靭帯(十二指腸提靱帯)じゅうにしちょうていじんたい
トライツ靭帯(トライツ靱帯)トライツじんたい
トライツ筋トライツきん
英語suspensory muscle of duodenum *サスペンサリィ・マッスル・オブ・デュオデナム
suspensory ligament of duodenum **サスペンサリィ・リガメント・オブ・デュオデナム
Treitz ligament ***,†トゥライツ・リガメント
Treitz muscle ‡トゥライツ・マッスル
ラテン語musclulus suspensorius duodeni *ムスクルス・ススペンソリウス・ドゥオデニ
ligamentum suspensorium duodeni **リガメントゥム・ススペンソリウム・ドゥオデニ
* 十二指腸提筋に対応
** 十二指腸提靭帯に対応
*** トライツ靭帯に対応
 19世紀のチェコ(当時ボヘミア王国、のちオーストリア=ハンガリー帝国)の病理・解剖学者 ヴァーツラフ・トライツ(Václav Treitz)のこと
 トライツ筋に対応

 小腸は、十二指腸だけが後腹壁に固定されている後腹膜器官で、そのあとの空腸回腸は後腹壁から離れる。トライツ靭帯は、十二指腸と空腸の境界で腸が前方に出てくる折れ曲がりの部位(十二指腸空腸曲)で十二指腸を後腹壁に固定している。

カテゴリー: 消化器系 | 腹部

 
 

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