単層立方上皮 のバックアップ(No.2)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 単層立方上皮とは、上皮細胞の形と積み重なりで分類したうちのひとつ。上皮とは、体内での境界面をつくっている細胞層のこと。単層立方上皮とは、立方形(背が高くもなく、平べったくもない、縦横のサイズが同程度のこと)をした細胞が、1層に並んでできる(=単層)上皮で、単層上皮のひとつ。

言語表記発音、読み方
日本語医学単層立方上皮たんそうりっぽうじょうひ
英語simple cuboidal epitheliumスィンプル・キュイダル・エピスィーリアム
* cuboidal は、cube(立方体)+ ~oid(っぽい)の形容詞形

 単層立方上皮は、腎臓尿細管唾液腺膵臓小葉内導管甲状腺濾胞等でみられる。

 単層立方上皮では、その上皮の両側にある物質をエネルギーを使って積極的に入れ替える働きが発達していることが多い。細胞が1層なので。物質が比較的通過しやすく、また細胞質の量が多く細胞小器官が発達していて、この細胞の機能を使って物質を輸送するシステムが発達する。たとえば、唾液腺腎臓では、管の内側を流れる液体から、水や塩分などを再吸収する。

カテゴリー: 上皮組織 | 組織分類

 
 

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