単層立方上皮 のバックアップ差分(No.3)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

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 ''単層立方上皮''とは、[[上皮]]を[[細胞]]の形と積み重なりで分類したうちのひとつ。上皮とは、体内での境界面をつくっている細胞層のこと。単層立方上皮とは、[[立方]]形(背が高くもなく、平べったくもない、縦横のサイズが同程度のこと)をした細胞が、1層に並んでできる(=[[単層]])上皮で、[[単層上皮]]のひとつ。

|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|単層立方上皮 |たんそうりっぽうじょうひ|
|>|英語|simple cuboidal epithelium |''スィ''ンプル・キュ''ボ''イダル・エピ''スィ''ーリアム |
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| * cuboidal は、cube(立方体)+ ~oid(っぽい)の形容詞形 |f
| * cuboidal は、cube(立方体)+ 〜oid(っぽい)の形容詞形 |f
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 単層立方上皮は、[[腎臓]]の[[尿細管]]、[[唾液腺]]や[[膵臓]]の[[小葉内導管]]、[[甲状腺]]の[[濾胞]]等でみられる。

 単層立方上皮では、その[[上皮]]の両側にある物質をエネルギーを使って積極的に入れ替える働きが発達していることが多い。[[細胞]]が1層なので。物質が比較的通過しやすく、また[[細胞質]]の量が多く[[細胞小器官]]が発達していて、この細胞の機能を使って物質を輸送するシステムが発達する。たとえば、[[唾液腺]]や[[腎臓]]では、管の内側を流れる液体から、水や塩分などを再吸収する。

** 単層立方上皮がみられる場所 [#o6d5a42c]

-[[腎臓]]の[[尿細管]]。途中の[[ヘンレのループ]]や、[[集合管]]では異なる。
-[[唾液腺]]や[[膵臓]]の[[小葉内導管]]。分泌部から近い、[[小葉内]]のみ。導管が太い箇所の[[上皮]]は異なる
-[[甲状腺]]の[[濾胞]]をつくる上皮。分泌の状態により上皮の種類も変化する

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> カテゴリー: [[上皮組織>category/上皮組織]] | [[組織分類>category/組織分類]]


 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
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