外耳道 のバックアップの現在との差分(No.3)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

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#author("2021-09-01T14:44:08+09:00","","")
 ''外耳道''とは、[[耳]]の穴のこと。[[耳介]]([[頭部]]からとび出ている、外からみえる耳の部分)からはじまる管状の穴で、一番奥には[[鼓膜]]があって行き止まりになっている。耳介と外耳道を合わせて、[[外耳]]と呼ぶ。鼓膜から奥は[[中耳]]。

|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|外耳道 |がいじどう |
|>|英語| external auditory canal | イクス''ター''ナル・''オー''ディトリー・カ''ナ''ル |
|~|~| external auditory meatus | イクス''ター''ナル・''オー''ディトリー・ミ''エイ''タス |
|~|~| external acoustic canal | イクス''ター''ナル・ア''クー''スティック・カ''ナ''ル |
|~|~| external acoustic meatus | イクス''ター''ナル・ア''クー''スティック・ミ''エイ''タス |
|>|ラテン語| meatus acusticus externus | メアトゥス・アクスティクス・エクステルヌス |

 [[感覚器]]としての耳は、[[外耳]]、[[中耳]]、[[内耳]]に分かれるが、体の外に面しているのが外耳、[[鼓膜]]とその奥が中耳。空気中を伝わってきた音は、外耳道の中の空気を伝わり鼓膜に届く。

 外耳道の入口の近く3分の1ぐらいは、周りを[[軟骨]]で囲まれているが、[[鼓膜]]の近くの奥のほう3分の2は[[骨]]に囲まれている。入口付近で軟骨に囲まれている部分を外耳道の軟骨部、まわりを骨の壁に囲まれる部分を、外耳道の骨部という。
 外耳道の入口の近く3分の1ぐらいは、穴の周囲を[[軟骨]]に囲まれているが、[[鼓膜]]の近くの奥のほう3分の2は[[骨]]に囲まれている。入口付近で軟骨に囲まれている部分を外耳道の軟骨部、まわりを骨の壁に囲まれる部分を、外耳道の骨部という。

 外耳道の軟骨は、[[外耳道軟骨]]といい、軟骨の種類としては[[耳介]]にある[[耳介軟骨]]とともに[[弾性軟骨]]に分類される。弾性軟骨は黄色っぽくて弾力性のある[[軟骨組織]]である。

 外耳道の骨部を囲む骨は[[側頭骨]]で、[[中耳]]、[[内耳]]もみな側頭骨の内部に埋まっている。外耳道が側頭骨の中に入る入口の穴を、[[外耳孔]]という。頭蓋骨を横から見たときに見える「耳の穴」がこの外耳孔で、外耳孔の奥には外耳道(外耳道骨部)が続く。
 外耳道の骨部を囲む骨は[[側頭骨]]で、[[中耳]]と[[内耳]]も側頭骨の内部に埋まっている。外耳道が側頭骨の中に入る入口の穴を、[[外耳孔]]という。頭蓋骨を横から見たときに見える「耳の穴」がこの外耳孔で、外耳孔の奥には外耳道(外耳道骨部)が続く。

 外耳道の穴の向きは、軟骨部と骨部との間で一直線でなく、その間で曲がってつながっているので、外から覗きこんでも途中までしか見えない。[[耳介]]を少し後ろに引っ張って、軟骨部をちょっと曲げるともっと奥まで見える。

 外耳道の穴に面した表面は、[[皮膚]]に覆われている。この皮膚には[[毛]]が生えていて[[毛包]]がある。この毛包には皮脂を分泌する[[皮脂腺]](毛包腺)の他に、[[耳道腺]](耳垢腺)と呼ばれる[[アポクリン汗腺]]がある。内部にたまる[[耳垢]](じこう、みみあか)は主として皮脂腺と耳道腺の[[分泌物]]からできる。

> カテゴリー: [[感覚器>category/感覚器]] | [[耳>category/耳]] | [[運動器系>category/運動器系]] | [[骨格系>category/骨格系]] | [[頭蓋>category/頭蓋]] | [[頭頚部>category/頭頚部]]


 
 

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