外膜 のバックアップ(No.1)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 外膜とは、内臓などの一番表面を覆っている層によく使われる名前。

 内臓などの表面には、疎性結合組織(線維の少ない、ゆるい結合組織)の層があることがある。その器官と周囲の構造との間を埋め、ゆるく固定し、クッションの働きも少しある。脂肪組織も混ざるのが普通。

例:血管(動脈、静脈)、食道、精嚢

 ただし、下の場合は外膜と呼ばないことが多い。。

  • その器官が、腹膜、胸膜などに覆われている場合。このときは、外膜っぽい疎性結合組織の層のすぐ外側に中皮細胞の層が1あることになる。結合組織と中皮をあわせて、漿膜と呼ぶ。つまり、胸膜や腹膜は漿膜。

例:肺、胃、脾臓 例外(器官が漿膜に覆われているのに外膜と呼ばれる例):心外膜、子宮外膜

  • 器官を包んでいる結合組織が、線維が多く、はっきりした強い膜(密性結合組織)のとき(器官が強い殻に包まれているようにみえる)は、外膜でなく、被膜と呼ばれる。 例:腎臓、前立腺
 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
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