心室中隔 のバックアップソース(No.2)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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''心室中隔''とは、[[心臓]]の2つの[[心室]]([[右心室]]と[[左心室]])の間を仕切る厚い壁の部分のこと。心室の壁の他の部分と同じように、主に[[心筋層]]でできている。 心室中隔には、[[房室束]]([[ヒス束]])も通っている。[[房室束]]は、[[特殊心筋線維]]でできていて、心室の[[筋]]を[[収縮]]させる電気的な興奮を、[[心房]]から心室へ伝える[[刺激伝導系]]である。[[房室束]]は、は心室中隔内で[[右脚]]、[[左脚]]の2つに分かれて右心室と左心室の[[プルキンエ線維]]へとつながる。 [[心臓]]を外から見たとき、左右の[[心室]]の間には、心臓の前の壁では[[前室間溝]]が、心臓の後ろ側の壁には[[後室間溝]]がある。心室中隔は、前室間溝と後室間溝とを内部でつなぐ場所にある。心室中隔は、ほとんどの部分は厚い[[心筋層]]でできている([[心室中隔筋性部]]という)が、[[心房]]の近くの上端には[[筋]]のない[[心室中隔膜性部]]がある。