手指 のバックアップ差分(No.4)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

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> 構造については、[[指]]の項目にあります

 ''手指''とは、または''手の指''とは、[[手]]の[[指]]のこと。「指」という言葉は、手の指と足の指([[足指]]、[[趾]])の両方をさして使うときと、手の指だけに限定してつかうときと両方あるので、混乱をさけるため「手の指だけをさしている」ことを強調するために使う言葉。

|3|2|10|18|c
|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|手指|しゅし、てゆび (*1)|
|日本語|医学|手指* |しゅし、てゆび** |
|~|一般|手の指|てのゆび|
|英語|一般|finger / thumb (*1)|''フィ''ンガー / ''サ''ム|
|~|医学|finger (*1)|''フィ''ンガー|
|~|~|digit of hand (*2)|''ディ''ズィット・オブ・''ハ''ンド|
|英語|一般|finger / thumb*** |''フィ''ンガー / ''サ''ム|
|~|医学|finger*** |''フィ''ンガー|
|~|~|digit of hand† |''ディ''ズィット・オブ・''ハ''ンド|
|>|ラテン語|digitus manus|(ラテン語読み)ディギトゥス・マヌス|
|>|>|>| * 「指」という言葉の本来の意味では「手の指」だけをさすので、「手指」では意味が重複してしまうのでよくないと考える人もいる。でも、混乱するよりは「手指」を使ったほうが便利&br; ** 「しゅし」、「てゆび」どちらでも読む。「手指」単独では「てゆび」、熟語の一部としては「しゅし」と読んだりすることもある &br; *** finger は、解剖学用語として使うときには「手の指」の意味だが、一般的な使い方では、手の指のうち、親指以外の4本の指のことを指し、手の親指(= thumb)をfingerに含めないことが多い。そうすると、解剖学での名前と番号で呼ぶときにずれるので注意(下の「英語・ラテン語の名前」の項を参照) &br; † digit は、手と足の指、両方をさすことばなので、手に限定するには "of hand" が必要 |f
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> *1  「しゅし」、「てゆび」どちらでも読む。「手指」単独では「てゆび」、熟語の一部としては「しゅし」と読んだりすることもある &br; *2  finger は、解剖学用語として使うときには「手の指」の意味だが、一般的な使い方では、手の指のうち、親指以外の4本の指のことを指し、手の親指(= thumb)をfingerに含めないことが多い。そうすると、解剖学での名前と番号で呼ぶときにずれるので注意(下の「英語・ラテン語の名前」の項を参照) &br; *3  digit は、手と足の指、両方をさすことばなので、手に限定するには "of hand" が必要
* 手指の名前 [#lc1bfa2d]
#include(手指/手指の名前,notitle)

>  「指」という言葉の本来の意味では「手の指」だけをさすので、「手指」では意味が重複してしまうのでよくないと考える人もいる。でも、混乱するよりは「手指」を使ったほうが便利

* 手指の名前 [#r760f517]
** 日本語の名前 [#c37404e2]
|~一般の呼び名|~解剖学での名前 &br; (固有の名前)|~解剖学での名前 &br; (番号による名前)|
|親指(おやゆび)、 &br; 拇指(ぼし)|[手の][[母指]]、&br;(ての・ぼし)|[手の][[第1指]](ての・だい1し)、 &br; 第1手指(だい1しゅし)|
|人差し指(ひとさしゆび)、 &br; 示指(じし)、 &br; 食指(しょくし)|示指(じし)|[手の]第2指(ての・だい2し)、 &br; 第2手指(だい2しゅし)|
|中指(なかゆび、ちゅうし)、 &br; 長指(ちょうし)|中指(ちゅうし)|[手の]第3指(ての・だい3し)、 &br; 第3手指(だい3しゅし)|
|薬指(くすりゆび、やくし)|薬指(やくし)、 &br; 環指(かんし)|[手の]第4指(ての・だい4し)、 &br; 第4手指(だい4しゅし)|
|小指(こゆび、しょうし)|[手の]小指 &br;(ての・しょうし)|[手の]第5指(ての・だい5し)、 &br; 第5手指(だい5しゅし)|

-番号による名前は、つまらない名前のような気がするが、間違いようがないので非常に便利
- 手の指に「手の」をつけなければいけないのは、「指」を手足両方をさすのに使っているとき
- 母指(ぼし)、小指(しょうし)は手にも足にも使うが、足の指には、示指、中指、薬指(環指)などはあまり使わない。かわりに番号のついた名前を使う。だから、示指、中指、薬指は「手の」をつけなくとも自動的に手の指をさす。[[足指]]を参照

** 英語・ラテン語の名前 [#ge986eb7]
|~一般の英語名|~解剖学での英語名|~ラテン語名|
| ・thumb  ''サ''ム | ・&color(red,){first}; finger &br;  &color(red,){''ファ''ースト};・''フィ''ンガー, &br; ・thumb  ''サ''ム, &br; ・&color(red,){first}; digit of hand &br;   (digit &color(red,){I}; of hand) &br;  ''ファ''ースト・''ディ''ズィット・オブ・''ハ''ンド           | ・digitus [manus] &color(red,){primus}; &br;  (digitus [manus] &color(red,){I};) &br;   ディギトゥス [・マヌス]・&color(red,){プリムス};, &br; ・pollex  ポレクス|
| ・index finger &br;  ''イ''ンデックス・''フィ''ンガー, &br; ・forefinger &br;  ''フォ''アフィンガー, &br;  ・&color(red,){first}; finger &br;  &color(red,){''ファ''ースト};・''フィ''ンガー |  ・&color(red,){second}; finger &br;   &color(red,){''セ''カンド};・''フィ''ンガー, &br; ・index finger &br;   ''イ''ンデックス・''フィ''ンガー, &br; ・forefinger &br;  ''フォ''アフィンガー, &br; ・&color(red,){second}; digit of hand &br;  (digit &color(red,){II}; of hand) &br;  &color(red,){''セ''カンド};・''ディ''ズィット・オブ・''ハ''ンド  |  ・digitus [manus] &color(red,){secundus}; &br;   (digitus [manus] &color(red,){II};) &br;  ディギトゥス [・マヌス]・&color(red,){セクンドゥス};|
| ・middle finger &br;  ''ミ''ドル・''フィ''ンガー, &br; ・&color(red,){second}; finger &br;  &color(red,){''セ''カンド};・''フィ''ンガー | ・&color(red,){third}; finger &br;  &color(red,){''サ''ード};・''フィ''ンガー, &br; ・middle finger &br;  ''ミ''ドル・''フィ''ンガー, &br; ・&color(red,){third}; digit of hand &br;  (digit &color(red,){III}; of hand) &br;  &color(red,){''サ''ード};・''ディ''ズィット・オブ・''ハ''ンド   |  ・digitus [manus] &color(red,){tertius}; &br;   (digitus [manus] &color(red,){III};) &br;   ディギトゥス [・マヌス]・&color(red,){テルティウス};, &br; ・digitus medius &br;  ディギトゥス・メディウス |
| ・ring finger &br;  ''リ''ング・''フィ''ンガー, &br; ・&color(red,){third}; finger &br;  &color(red,){サード};・フィンガー | ・&color(red,){fourth}; finger &br;  &color(red,){''フォ''ース};・''フィ''ンガー, &br; ・&color(red,){fourth}; digit of hand &br;  (digit &color(red,){IV}; of hand) &br;  &color(red,){''フォ''ース};・''ディ''ズィット・オブ・''ハ''ンド    |  ・digitus [manus] &color(red,){quartus}; &br;   (digitus [manus] &color(red,){IV};) &br;   ディギトゥス [・マヌス]・&color(red,){クァルトゥス};, &br; ・digitus anularis &br;  ディギトゥス・アヌラリス |
|・little finger &br;  ''リ''トル・''フィ''ンガー, &br; ・&color(red,){fourth}; finger &br;  &color(red,){''フォ''ース};・''フィ''ンガー | ・&color(red,){fifth}; finger &br;  &color(red,){''フィ''フス};・''フィ''ンガー, &br; ・&color(red,){fifth}; digit of hand &br;  (digit &color(red,){V}; of hand) &br;   &color(red,){''フィ''フス};・''ディ''ズィット・オブ・''ハ''ンド |  ・digitus [manus] &color(red,){quintus}; &br;   (digitus [manus] &color(red,){V};) &br;   ディギトゥス [・マヌス]・&color(red,){クイントゥス};, &br; ・digitus auricularis  &br;    ディギトゥス・アウリキュラリス, &br; ・digitus [manus] minimus &br;    ディギトゥス [・マヌス]・ミニムス |
- 解剖学での名前は、finger(または digit of hand)の前に、first~fifth までの番号を示す言葉を付ければよい。
- 番号の名前(&color(red,){赤};)は、一般名と解剖学の名前の番号がずれている。



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> カテゴリー: [[体の部位>category/体の部位]] | [[指>category/指]] | [[手>category/手]] | [[上肢>category/上肢]]

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
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