横紋 のバックアップ(No.3)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 横紋とは、何か細長いものに、横方向についている縞模様のこと。解剖学で出てくる横紋は、筋肉細胞(=筋細胞筋線維)の細胞内に見える横紋などがある。

言語表記発音、読み方
日本語医学横紋おうもん
英語cross striationクロス・ストゥリイション
stripeストゥイプ

筋細胞にある横紋

 筋細胞のうち、横紋が見えるのは、骨格筋心筋など、横紋筋に分類される筋細胞のみ。横紋がないのは平滑筋の筋細胞。筋細胞の横紋は、幅 2.5 μm のしましまで、顕微鏡でないと見えない。

 横紋筋の横紋は、筋細胞の内部で、の引っ張り力をだしているアクチンミオシンが、横方向の位置が揃って並んでいることから、これが線に見える。横紋の繰り返しの単位にあたる部分をサルコメア(筋節)という。筋に力を入れていないときのサルコメアの長さが 2.5 μm で、筋が収縮するときは、この長さが短くなる。

カテゴリー: 運動器系 | 筋系 | 筋組織 | 細胞内構造

 
 

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