機能血管 のバックアップ差分(No.4)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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''機能血管''とは、一部の[[器官]](臓器)にだけ存在する[[血管]]で、その器官に[[血液]]を送り届ける[[血管]]のうち、その役割がふつうの[[動脈]]のようにその器官に[[酸素]]を供給することではなく、それ以外の別の働きのある血管のこと。これは、その器官の果たす機能と関係するため、機能血管と呼ばれる。これに対して、器官に酸素を供給するふつうの血管(動脈)を、[[栄養血管]]と呼ぶ。栄養血管はどの器官にも必ずあるが、機能血管があるのは、ごく一部の器官だけ。 |>|~言語|~表記|~発音、読み方| |日本語|医学|[[機能血管]] | きのうけっかん | |>|英語| functional vessel |''ファ''ンクショナル・''ヴェ''ッセル| ** 機能血管の例 [#te0943d1] : [[肝臓]]の[[門脈]]([[肝門脈]]) | [[腸]]や[[脾臓]]、[[膵臓]]などを通ってきた、酸素をあまり含まない[[血液]](=[[静脈血]])を肝臓に送る働きがある。門脈を通る血液には、腸で吸収した栄養や毒物、脾臓で分解された[[赤血球]]からできた[[ビリルビン]]、膵臓で[[ランゲルハンス島]]から[[分泌]]された[[ホルモン]]などが含まれ、肝臓に届けられる。肝臓に酸素を送る「栄養血管」は[[肝動脈]] : [[肝臓]]の[[門脈]]([[肝門脈]]) | [[腸]]や[[脾臓]]、[[膵臓]]などを通ってきた、酸素をあまり含まない[[血液]](=[[静脈血]])を肝臓に送る働きがある。門脈を通る血液には、腸で吸収した栄養や毒物、脾臓で分解された[[赤血球]]からできた[[ビリルビン]]、膵臓で[[ランゲルハンス島]]から[[分泌]]された[[ホルモン]]などが含まれ、肝臓に届けられる。肝臓に酸素を送る「栄養血管」は[[固有肝動脈]] : [[肺]]の[[肺動脈]] | 肺動脈を通って肺に送られるのは全身から[[大静脈]]を通って戻ってきた酸素をあまり含まない[[血液]]。これを[[肺胞壁]]に通すことで二酸化炭素と酸素を交換する。肺に酸素を供給する「栄養血管」はこれとは別に[[気管支動脈]]がある > カテゴリー: [[循環器系>category/循環器系]] | [[心血管系>category/心血管系]] | [[血管>category/血管]] | [[動脈>category/動脈]]