殿部 のバックアップの現在との差分(No.1)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

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 ''殿部''とは、[[尻]](しり)のこと。[[骨盤]]の後面、[[腰部]]の下にある。左右が盛り上がっているのは、[[大殿筋]]など、骨盤と[[下肢]]の[[骨]]をつなぐ殿部の筋があることと、[[皮下脂肪]]が多いことによる。
#author("2021-12-03T23:15:48+09:00","","")
> [[臀部]]、[[尻]]でこの項目を参照しています

 本来は[[臀部]]だが、「臀」の字が一般的ではないため、この字は使わず、意味は異なるが似ている「殿」をあてて使う([[異体字]]を参照)。
 ''殿部''とは、[[尻]](しり)のこと。胴体([[体幹]])の後面の下部にある左右が盛り上がっているところで,骨盤と骨盤につく筋がある。

 [[大殿筋]]よりも[[深層]]に、[[神経]]や[[血管]]が[[骨盤]]内から殿部に出てくる場所がある([[大坐骨孔]])。ヒトでもっとも太い[[末梢神経]]である[[坐骨神経]]はここからでて大殿筋の奥を下に進み、大腿の後面にいく。
|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|[[殿部]]、[[臀部]]* | でんぶ |
|~|一般|[[尻]]、[[臀]]* | しり |
|>|英語|gluteal region | グ''ル''ーティアル・''リ''ージョン |
|~|~| buttocks ** | ''バ''トックス |
|~|~| clunes ** | ク''ル''ーニーズ |
|>|ラテン語・英語| nates ** | (ラ) ナテース &br;(英)ネイティーズ |
|>|ラテン語| regio glutealis | レギオ・グルテアリス |

| * | &size(24){殿}; の本来の漢字は &size(24){臀};。医学・解剖学ではもとの字が難しいため、意味は違うが読み方が同じで似ている字 &size(24){殿}; を使う習慣がある。関連事項は、[[異体字]] |f
| ** | 複数形。左右の盛り上がりをセットで考えるので、ふつう複数で使われる |f

 殿部の上は[[腰部]]で、その境界は[[寛骨]]の上縁をつくる[[腸骨稜]]である。腰部は背中([[背部]])の一番下にあり、殿部は背部には含めない。寛骨の間にある[[仙骨]]の部位を殿部に含まえる場合と含めない場合がある.

|480|c
|&ref(gluteal02.jpg,nolink,殿部);|
| ''図:背部をいくつかに分けるときの区分'' ((Source: [[BodyParts3D>http://lifesciencedb.jp/bp3d/]], © ライフサイエンス統合データベースセンター licensed under [[CC表示 継承2.1 日本 &ref(FrontPage/80x15.png);>http://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.1/jp/]])) &br; ピンク色&color(#FF3399,#FF3399){  };が殿部で、[[骨盤]]と骨盤につく[[筋]]におおわれた場所のこと。[[仙骨]]の部位(水色&color(#66FFFF,#66FFFF){  };)を含む場合と含まない場合がある |f

 殿部の内部には[[骨盤]]があり、表面近くには[[皮下脂肪]]が多く、その[[深層]]には[[大殿筋]]など、骨盤と[[下肢]]の[[骨]]をつなぐ殿部の筋がある。大殿筋よりも深層に、[[神経]]や[[血管]]が骨盤内から殿部に出てくる場所がある([[大坐骨孔]])。ヒトでもっとも太い[[末梢神経]]である[[坐骨神経]]はここからでて大殿筋の奥を下に進み、大腿の後面にいく。

> カテゴリー: [[体の部位>category/体の部位]] | [[腹部>category/腹部]]  | [[下肢>category/下肢]]

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
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