肝臓 のバックアップ差分(No.4)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

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|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|[[肝臓]]|かんぞう|
|~|~|[[肝]]|かん|
|~|一般|>|レバー|
|>|英語|liver|''リ''ヴァー|
|>|ラテン語|hepar|へパール|
|ラテン語・英語|形容|hepato-|へパト- |

 ''肝臓''とは、[[腹部]]にある最大の[[器官]]で成人での重さは 1 kg 以上。多くの機能がある器官だが、[[消化液]]である[[胆汁]]を作り出す[[消化腺]]で、[[胆嚢]]・[[十二指腸]]と管でつながっているため、ふつう[[消化器系]]に含める。単に''肝''ともいう。[[レバー]]。

** 肝臓の場所と構造 [#uea261cd]
 肝臓は、[[腹腔]]内では最も上部、体の右側半分を占め、[[横隔膜]]を下から押し上げている。形の上で、[[右葉]]、[[左葉]]、[[尾状葉]]、[[方形葉]]という4つの部分に分けることができる。尾状葉と方形葉はごく小さい。

 下面のほとんどと上面の多くは[[腹膜]]([[漿膜]])に覆われている。上部の後部では腹膜がなく[[横隔膜]]に直接くっついている部分があり、ここを[[無漿膜野]]という。上面の中央部には体の前後方向に[[肝鎌状間膜]]があり、腹膜がここで折り返されるが、ここが肝臓の[[右葉]]と[[左葉]]との境界となっている。

 下面には中央部に[[胆嚢]]がくっついている。その近くには肝臓に出入りする3つの管、[[肝動脈]]([[固有肝動脈]])、[[門脈]]([[肝門脈]])、[[胆管]]([[肝管]])が集まって接続されている。ここを[[肝門部]]という。肝門部とへそ(の内側)をつなぐひも状の[[組織]]があり、[[肝円索]]という。これは[[胎児]]の[[臍静脈]]の名残りである。肝門部の前後にごく小さい部分が出っ張っており、[[尾状葉]]、[[方形葉]]という。

 後面には、肝臓に半分めり込むように[[下大静脈]]が上下に走る。肝臓からでる[[血液]]はごく短い[[肝静脈]]を通ってこの下大静脈に流れ込む。

** 肝臓の内部 [#rc471f7e]
 肝臓の内部には、[[肝小葉]]という小さな六角柱のような形の繰り返し構造が詰まっている。肝小葉の周囲の角々には肝門部から入った[[肝動脈]]、[[門脈]]の枝が走る。これらは合流したのち、肝小葉内に入り、よく発達した太い特殊な[[毛細血管]]([[肝類洞]])を通ったあと、肝小葉の中央部を走る[[中心静脈]]に流れ込む。中心静脈が合流して[[肝静脈]]になり、肝臓をでる。肝臓の主要な機能を担う[[肝細胞]]は、肝類洞に沿って配列していて、肝臓を流れる[[血液]]と接するようになっている。

** 肝臓の疾病 [#s06ebb6c]
- [[肝炎情報センター>http://kaneninfo.nomaki.jp/]]

#clear

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