脂肪細胞 のバックアップ差分(No.1)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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- 1 (2013-11-15 (金) 17:19:25)
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''脂肪細胞''とは、[[細胞質]]に[[脂肪滴]]をもち、脂肪([[中性脂肪]]、[[トリグリセリド]]など)を貯めることができる[[細胞]]。脂肪細胞はたくさん集まって[[皮下脂肪]]、[[内臓脂肪]]などの[[脂肪組織]]をつくる他、[[結合組織]]や[[腺組織]]にも混ざっていたりする。 脂肪細胞は[[線維芽細胞]]の系統の[[細胞]]で、脂肪分がたまっていないときは[[結合組織]]の[[線維芽細胞]]の形をしている。脂肪は細胞内にできる球形の[[脂肪滴]]として蓄積される。脂肪滴ははじめは小さいものがいくつもできてくるが、脂肪の量の増加にともなって、それぞれがだんだん大きくなり、最後には、脂肪滴が次第に融合し、脂肪細胞内の体積の大部分を占める、ただ1つの巨大な脂肪滴になる。[[細胞質]]や[[核]]はその周囲に押しやられる。 体内の脂肪の量の調節は、脂肪細胞の数よりも、一つ一つの脂肪細胞の脂肪滴の大きさの調節によって行われている。つまり、太っている人の脂肪細胞はたくさんの脂肪を含んでいて細胞のサイズが大きい。 脂肪細胞は、多くの[[ホルモン]]、[[サイトカイン]]を分泌する。有名なのが[[レプチン]]。 ふつうの[[脂肪組織]]([[白色脂肪組織]])をつくる脂肪細胞を[[白色脂肪細胞]]といい、[[褐色脂肪組織]]をつくる脂肪細胞は[[褐色脂肪細胞]]という。上の脂肪細胞の様子は白色脂肪細胞のもので、褐色脂肪細胞は、[[細胞]]内の[[脂肪滴]]が融合して1つの大きな脂肪滴にまでなることはない。また、褐色脂肪細胞の[[細胞質]]には、[[ミトコンドリア]]が極めて豊富で、脂肪からエネルギーを生み出すのが得意。 [[細胞質]]内に[[脂質小滴]]を持つ[[細胞]]は脂肪細胞以外にもたくさんある。