脛骨 のバックアップ差分(No.1)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

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 ''脛骨''とは、または、''𦙾骨''とは、すね([[下腿]])に2本ある[[骨]]のうちの[[内側]]のほう。[[長骨]]である。[[向こうずね]]をつくっている骨で、下腿の前面の[[皮膚]]のすぐ下にあるので[[体表]]からさわれる。下腿のもう1本の骨は[[腓骨]]で、これらを合わせて[[下腿骨]]と呼ぶことがある。腓骨は脛骨の外側、下腿の後面の[[ふくらはぎ]]に近い場所にある。

 &size(24){𦙾}; (「軽」の「車」のかわりに「月」)は、&size(24){脛}; の略字([[異体字]]を参照)。

 [[下腿]]で体重を支えているのは脛骨。脛骨は[[腓骨]]よりもずっと太い。これは、下腿の[[骨]]がつくる[[関節]]を考えるとわかる。脛骨は、上端で[[大腿骨]]との間で[[膝関節]]をつくり、下端では[[腓骨]]とともに[[距骨]]との間で[[距腿関節]]をつくる。一方、腓骨の上端は脛骨につくだけで膝関節には関係せず、大腿骨とは結合しないため、膝から上の重さはすべて脛骨が受ける。

 [[膝関節]]をつくる脛骨の上端は太く広がっていて、ふくらんだ部分の内側半分を[[内側顆]]、外側を[[外側顆]]という。内側顆と外側顆の上面に[[関節面]]がある。外側顆の斜め下に[[腓骨]]がつく[[腓骨関節面]]がある。下端では、特に内側に向かって太くなっていて、そこには内くるぶしに対応するふくらみ、[[内果]]があり、下方にもとびだしている。外側には腓骨がつくくぼみの[[腓骨切痕]]がある。上端と下端の間が[[脛骨体]]。脛骨体の[[横断面]]は三角形をしていて、前面がとがって[[前縁]]をつくる。前縁の上端付近にはゆるいふくらみ、[[脛骨粗面]]がある。脛骨粗面は、[[大腿四頭筋]]からつづく[[膝蓋腱]]がつく場所である。

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
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