腎臓 のバックアップの現在との差分(No.3)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

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 ''腎臓''とは、または"腎"とは、[[腹部]]に左右1対ある[[器官]]で、[[血液]]を濾過して尿の元(=[[原尿]])をつくり、これを濃縮して[[尿]]を完成させる働きがある。ソラマメのような形をしていて、長さは 10 [[cm>センチメートル]] またはもうちょっと大きいぐらい。[[器官系]]では[[泌尿器系]]に含まれる。
#author("2020-03-18T17:38:29+09:00","","")
 ''腎臓''とは、または''腎''とは、[[腹部]]に左右1対ある[[器官]]で、[[血液]]を濾過して尿の元(=[[原尿]])をつくり、これを濃縮して[[尿]]を完成させる働きがある。ソラマメのような形をしていて、長さは 10 [[cm>センチメートル]] またはもうちょっと大きいぐらい。[[器官系]]では[[泌尿器系]]に含まれる。

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|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|[[腎臓]]|じんぞう|
|~|~|[[腎]]* |じん|
|英語| |kidney|''キ''ドゥニー|
|~|形容|renal** |''リ''ーナル|
|>|ラテン語|ren |レン|

| * |  熟語をつくるとき、「腎○○」の形になるほかに、単独で腎臓のことを指すときにも「腎」とだけ呼ぶこともある |f
| ** |  ラテン語の ren から |f


| * 熟語をつくるとき、「腎○○」の形になるほかに、単独で腎臓のことを指すときにも「腎」とだけ呼ぶこともある &br; ** ラテン語の ren から |



* 腎臓の場所 [#a4ed0195]
* 腎臓の場所、周囲との接続 [#a4ed0195]
 腎臓は、おなかの中の背中側の壁([[後腹壁]])の[[結合組織]]に半分埋まっている[[後腹膜器官]]。左右1対の腎臓は背骨([[脊柱]])の両側に少し離れて並んでいる。腎臓のある高さはおおよそ一番下の[[肋骨]]のあたり。このあたりの場所には、体の右側には[[肝臓]]が張り出しているので、その分、右の腎臓のほうが左よりもちょっと下方にあることが多い。

 腎臓には、[[腎動脈]]、[[腎静脈]]という太い血管がつながっていて、常に大量の[[血液]]が腎臓内を通過し続けていて、そこから尿を作り出す。腎動脈、腎静脈はそれぞれ、[[大動脈]]、[[大静脈]]([[下大静脈]])に直接つながっている血管で、大動脈を通ってきた血液の15%は腎臓に行くといわれる。

 腎臓にはできた尿がながれていく[[尿管]]もつながっている。腎動脈、腎静脈、尿管が腎臓につながっている場所は、1か所にまとまっていて[[腎門]]と呼ばれる場所。腎門はソラマメ型の腎臓で真ん中のくぼんだあたりにある。尿管は腎臓を出た後、[[後腹壁]]を下に伝って[[骨盤]]内に入り、最終的に[[膀胱]]につながる。

 腎臓の形、大きさ、血管や尿管のつながり方にはかなり個人差があるほう。

* 腎臓の構造 [#sd0fbdc6]
 腎臓内は、[[皮質]]([[腎皮質]])と[[髄質]]([[腎髄質]])に分かれている。
- [腎柱]]、[[腎錐体]]、[[腎乳頭]]、[[腎盂]]([[腎盤]])…
- [[ネフロン]]([[腎単位]])、[[腎小体]]、[[尿細管]]([[腎細管]])、[[近位尿細管]]、[[遠位尿細管]]、[[ヘンレのループ]](ヘンレ係蹄、ヘンレのわな)、[[集合管]]
- [[糸球体]]、[[ボウマン嚢]]、[[ボウマン腔]]、[[尿管極]]、[[血管極]]、[[たこ足細胞]](足細胞)、[[足突起]]、[[メサンギウム細胞]]
- [[腎柱]]、[[腎錐体]]、[[腎乳頭]]、[[腎盂]]([[腎盤]])…
- [[ネフロン]]([[腎単位]])、[[腎小体]]、[[尿細管]]([[腎細管]])、[[近位尿細管]]、[[遠位尿細管]]、[[ヘンレ係蹄]](ヘンレループ、ヘンレのわな)、[[集合管]]
- [[糸球体]]、[[ボーマン嚢]]、[[ボーマン腔]]、[[尿管極]]、[[血管極]]、[[たこ足細胞]](足細胞)、[[足突起]]、[[メサンギウム細胞]]
- [[糸球体傍装置]](傍糸球体装置)、[[緻密斑]]、[[糸球体傍細胞]]、[[輸入細動脈]]、[[グールマティ細胞]]([[糸球体外メサンギウム細胞]])



> カテゴリー: [[泌尿器系>category/泌尿器系]] | [[器官>category/器官]] | [[腹部>category/腹部]] | [[腎臓>category/腎臓]]

 
 

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