臍 のバックアップの現在との差分(No.1)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

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 ''臍''(サイ)とは、または''へそ''とは、[[腹部]]前面の中央付近にある、[[胎児]]のときに体外にのびていた[[臍帯]](さいたい:へその緒のこと)がとれたあとのくぼみ。

 「臍」の漢字は辞書では、「へそ」「セイ」としか読まないが、医学用語では「サイ」と読む(医学用語ではこれ以外の読み方をしない)。臍の俗字の「𦜝」を使うこともある([[異体字]]を参照)。
|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|[[臍]]、𦜝 * |サイ ** |
|~|~|>|へそ |
|>|英語・ラテン語| umbilicus |(英語読み)アン''ビ''リカス &br; (ラテン語読み)ウンビリクス |
|>|英語 |navel |''ネ''イヴル |

| * | &size(24){𦜝}; (「月」(にくづき)に「斉」)は、 &size(24){臍}; の[[異体字]](略字)。JIS第4水準の漢字で、 OSや機種によっては表示されない場合がある([[異体字]]の項目を参照) |f
| ** |  「臍」の漢字の読み方は、辞書では「へそ」「セイ」しか載っていないが、医学用語では「サイ」と読む。医学用語ではこれ以外の読み方をしない |f

 [[腹部]]のうち、臍があるあたりを[[臍部]]と呼ぶ。臍部は腹部を縦横3×3に分けたときの中央部である。

 [[胎児]]の[[臍帯]]は、胎児の体と母体をつなぐ[[血管]](2本の[[臍動脈]]と1本の[[臍静脈]])が通る。生まれて臍帯がとれたあと、臍の裏にはこれらのなごりの構造が残っている。臍静脈だったものは[[肝円索]]といい、肝臓の下面につながる。臍動脈(2本)だったものは、臍動脈索といい、[[腹壁]]の内面を下に向かって、[[膀胱]]の両側のほうに進む。腹壁の内面で、臍動脈索が通るすじ状の盛り上がりを[[内側臍ヒダ>臍ヒダ]]という。肝円索も臍動脈索も、生まれたあとは血管ではなく、ヒモ状の構造として残っている。

> カテゴリー: [[体の部位>category/体の部位]] | [[腹部>category/腹部]] | [[発生>category/発生]]

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
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