錐体路 のバックアップ(No.1)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
錐体路とは、中枢神経系にある伝導路のひとつで、筋の運動をおこす指令を、大脳皮質から脳幹や脊髄の決まった場所に伝える役割がある。脳幹や脊髄のその場所には、運動ニューロンの神経細胞体があり、このニューロンから出た神経線維は末梢神経に出て、筋まで伝える。筋の運動を起こす刺激をつたえるので「運動性の伝導路」に含まれ、大脳皮質から脳幹、脊椎へと脳内の上方から下方に情報を伝えるので、下行性の伝導路に含まれる。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 錐体路 | すいたいろ |
英語 | pyramidal tract | ピラミダル・トゥラクト | |
ラテン語 | tractus pyramidalis | トゥラクタス・ピラミダリス |
錐体路の名前は、この伝導路の主な部分が、延髄の「錐体」という部位を通過するから。大脳皮質の錐体細胞とは別で。