骨単位 のバックアップソース(No.1)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
- バックアップ一覧
- 差分 を表示
- 現在との差分 を表示
- バックアップ を表示
- 骨単位 へ行く。
- 1 (2017-08-24 (木) 10:07:08)
- 2 (2018-01-10 (水) 21:55:39)
- 3 (2018-01-10 (水) 21:55:39)
- 4 (2018-01-10 (水) 21:55:39)
''骨単位''とは、または、''オステオン''(osteon)とは、[[骨]]をつくっている[[骨組織]]のうち、[[緻密骨]](緻密質、皮質骨)をつくっている構成単位で、骨の内部を走る[[血管]]を中心に、骨が同心円状につくられていくバームクーヘンのような形をした部分のこと。骨単位の中心の血管が通る穴を[[ハバース管]]というので、骨単位のことを''ハバース系''(haversian system)とも呼ぶ。発達した骨単位1つの直径は200 μmで、長さは1 mm以上。緻密骨全体には無数の骨単位がびっしりと詰まってできている。 [[緻密骨]]は[[骨]]の表面部分をつくる[[骨組織]]がすき間なく埋めた硬い部分。骨組織を作る[[細胞]]は[[骨芽細胞]](のち[[骨細胞]]になる)だが、骨の奥の方の細胞には[[血液]]が届かないため、骨の内部にはたくさんの[[血管]]が入り込んでいる。骨内部を通る血管からその周囲へと酸素や栄養が渡されるため、骨細胞は血管を中心に同心円状に配列している。それぞれの細胞が自分の周囲に[[骨基質]]を分泌していくことにより、血管を中心にバームクーヘンのようにいくつもの層がとりまく構造ができ、骨細胞はその層板の間や内部に取り残されていく。この構造全体を骨単位という。また、中心の血管の通る骨の穴を[[ハバース管]]、それを取り囲むバームクーヘン部分の層を[[ハバース層板]]という。