鼠径部 のバックアップ(No.1)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 鼠径部とは、または、鼡径部とは、下腹部の部位名のひとつ。鼠径とは、腹部の前面で下肢の付け根の意味。

 解剖学で鼠径部が指す場所は、下腹部のうち、恥骨部(下腹部中央で恥骨結合の上のあたりの部分)の両側のこと。その境界は、上は上前腸骨棘の高さに引いた水平線で、下は鼠径靭帯、内側は、左右それぞれの鼠径靭帯の中央よりも外側。横長で細い三角形の部位。鼠径管がここを通る。鼠径部の上は側腹部、鼠径部の内側は恥骨部。鼠径部の下は大腿である。

 鼠径部のもともとの漢字は 鼠蹊 だが、解剖学では は使わず、 で置き換える。 に置き換えることもあるが、こちらはどちらも使う。

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
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