ふくらはぎ
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
ふくらはぎ(脹脛)とは、解剖学用語ではない一般的な言葉で、すね(=下腿)の後面のうち、膝(膝の裏)に近い上側の部分で筋肉が盛り上がっている場所をさす。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 腓腹部 | ひふくぶ |
一般 | 脹脛 | ふくらはぎ | |
英語 | sural region | スーラル・リージョン | |
calf* | カーフ | ||
ラテン語 | regio suralis | レギオ・スラリス |
* 「ふくらはぎ」に対応する一般的な言葉。子牛の意味の calf とは語源の異なる別の言葉 |
ふくらはぎのふくらみは、おもに下腿三頭筋の筋腹でできている。ふくらはぎの下側はこの筋の筋腹がおわる高さで、ここから下ではあしの太さが急に細くなることが多い。下腿三頭筋は、3つの筋をあわせていう呼び方で、表面に上端が2つにわかれた腓腹筋と、それにかくれて深層にあるヒラメ筋とからできている。これらの筋の下端は、ひとつのアキレス腱という太い腱となって、踵(かかと)の骨(=踵骨)につながっている。