結腸ひも のバックアップソース(No.5)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 
 ''結腸ひも''とは、[[結腸]]のまわりを縦(長軸方向)に走る3本のひも状の盛り上がり。[[筋肉>筋]]でできていて、[[大腸]]の[[盲腸]]、[[上行結腸]]、[[横行結腸]]、[[下行結腸]]、[[S状結腸]]にある。

|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|[[結腸ひも]]|けっちょうひも|
|ラテン語・英語|複数| teniae coli |(英語読み)ティーニー・コーライ &br; (ラテン語読み)テニアエ・コリ|
|英語|複数| colic teniae |コーリック・ティーニー|
|~|~| bands of colon |バンズ・オブ・コロン|

 [[結腸]]の壁をつくる2層の[[平滑筋層]]のうち、外側にある[[縦走筋層]]によってできている。[[消化管]]の大部分では、壁に2層の[[平滑筋層]]([[内輪走筋]]、[[外縦走筋]])がある。[[小腸]]などでは2層とも腸を完全に取り巻いているが、[[結腸]]では外側(腸の周囲に近い側)の[[縦走筋]]が腸のまわりを完全に取り巻かず、3ヶ所だけに集まる。これが結腸ひもである。結腸ひものないところでは、外縦走筋はないか、ごく薄い層になっている。

 結腸ひもは、[[盲腸]]、[[上行結腸]]、[[横行結腸]]、[[下行結腸]]、[[S状結腸]]にあるが、[[虫垂]]や[[直腸]]にはない。虫垂や直腸の[[筋層]]は、[[小腸]]と同じように2層の筋層で取り巻かれている。3本の結腸ひもにはそれぞれ名前がついているが、その名前は、[[横行結腸]]でついている位置によってつけられている。[[間膜ひも]]は後面の[[横行結腸間膜]]のところに、[[大網ひも]]は前面の[[大網]]のところ、[[自由ひも]]は下面の何もないところにある。

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