粘膜下組織
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
粘膜下組織とは、または粘膜下層とは、粘膜のとなり(表面から遠い側)に隣接する結合組織の層。コラーゲン線維が多く含まれ、コラーゲンを分泌する線維芽細胞などがある層。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
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日本語 | 医学 | 粘膜下組織 | ねんまくかそしき |
粘膜下層 | ねんまくかそう | ||
英語・ラテン語 | subumucosa | (英語読み)サブミューコーサ (ラテン語読み)スブムコーサ | |
ラテン語 | tela subumucosa | テラ・スブムコーサ | |
tunica subumucosa | トゥニカ・スブムコーサ | ||
略語 | sm * | エス・エム |
* submucosa の略として sm を使うことがある。ガンの分類で、粘膜下組織までがん細胞が浸潤しているかどうかの基準など |
消化管の壁など管状の構造では、粘膜は一番内側、内腔に面していて、粘膜下組織はその外側、筋層との間にある。
消化管では粘膜の表面から一番遠い側には粘膜筋板があるので、粘膜と粘膜下組織との境界が明瞭。粘膜筋板のない消化管以外では粘膜と粘膜下組織の区別が難しいことがある。
粘膜下組織(粘膜下層)は、日本で書かれた教科書では疎性結合組織とされているが(医学書院・標準組織学、南山堂・組織学…)、海外で書かれて日本語に訳された教科書では密性結合組織となっている(南江堂・Ross組織学、丸善・ジュンケイラ組織学…)。たぶん疎性と密性の中間的な性質をもっているということなので、その区別は重要ではない(はず) |
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