ヘマトキシリン・エオジン染色
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
H&E染色、HE染色でこの項目を参照しています
ヘマトキシリン・エオジン染色とは、体の構造を顕微鏡で観察するときに見やすくするためにおこなわれる染色のひとつで、ヘマトキシリンとエオジン(エオシン)という2種類の染色液を使って順に染める二重染色法。主に動物組織の薄切切片を観察するときに使われ、とくに、病院や検査施設でヒトの組織切片を病理診断する際には、最初に必ず行われることになっている一般的、標準的な染色法。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
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日本語 | 医学 | ヘマトキシリン・エオジン染色* | ヘマトキシリン・エオジンせんしょく |
略語 | H&E染色、HE染色 | エイチ・アンド・イーせんしょく エイチ・イーせんしょく | |
英語 | hematoxylin and eosin stain | ヘマトキスィリン・アンド・イオスィン・ステイン | |
略語 | HE stain、H&E stain | エイチ・アンド・イー・ステイン エイチ・イー・ステイン |
* | エオシンは英語読みから、エオジンはドイツ語読みから来ているのでどちらも使う |
ヘマトキシリン染色の色は紫色で、エオジン染色の色は朱色。ヘマトキシリンは塩基性色素で細胞の核が紫色に染まり、エオジンは酸性色素で細胞質が朱色に染まり、ヘマトキシリン・エオジン染色では、細胞の核と細胞質をきれいに染め分けられる。核や細胞質の大きさや形で細胞が区別できるだけでなく、細胞の種類や状態により染まり方が変わる。
カテゴリー: 材料と方法 | 染色