下大静脈 の変更点

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

#author("2018-09-07T14:40:39+09:00","","")
 ''下大静脈''とは、全身に酸素を供給した[[血液]]が[[心臓]]に戻るときに通る太い[[静脈]]2本のうちのひとつ。[[骨盤内]]ではじまり[[腹部]]を通って[[上方]]に進み、心臓の[[右心房]]につながる。[[下肢]]、[[骨盤部]]、[[腹部内臓]]などのすべてからの血液が集まる。

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|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|下大静脈|かだいじょうみゃく|
|>|英語|inferior vena cava|イン''フェ''リアー・''ヴィ''ーナ・''ケイ''ヴァ|
|~|~|vena cava inferior|ウェーナ・カーウァ・インフェリオール|



 [[右心房]]には、[[上大静脈]]もつながるが、こちらは[[頭頚部]]、[[上肢]]、[[体壁]]などの[[血液]]が集まる。

 [[大動脈]]と違い、ただの「[[大静脈]]」という[[静脈]]はない。

** 下大静脈につながる血管 [#y42b6900]

-[[総腸骨静脈]]:左右の総腸骨静脈が合わさって下大静脈がはじまる。それぞれの総腸骨静脈は[[下肢]]から戻る[[外腸骨静脈]]と、[[骨盤]]内や[[殿部]]から戻る[[内腸骨静脈]]が合わさってできる。
-[[腎静脈]]:左右の[[腎臓]]から戻る短い1対の[[静脈]]。腎臓の高さで下大静脈に合流する。
-[[肝静脈]]:[[肝臓]]の[[右葉]]、[[左葉]]から[[血液]]が戻る2本の[[静脈]]。下大静脈は肝臓に半分めり込むように通るので、肝静脈はごく短く、外側からは見えない。
-[[副腎静脈]]、[[精巣静脈]]、[[卵巣静脈]]:これらの[[器官]]から戻る[[静脈]]は左右1対ある。下大静脈に直接合流する場合と、一旦、[[腎静脈]]に合流する場合がある。左右で違いがある。



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