僧帽筋

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~

僧帽に関連する内容があります

 僧帽筋とは、の後ろ(項部)から背中の上部、にかけて広がる大型ので、この部位でもっとも表層にある筋。働きは、背骨(脊柱)から肩甲骨鎖骨を引っ張ることで、上肢全体を支えている。肩こりの原因となる筋のひとつ。

言語表記発音、読み方
日本語医学僧帽筋 *そうぼうきん
英語trapezius (muscle) **トゥラーズィアス(・ッスル)
cowl muscle *ウル・ッスル
ラテン語musculus trapezius **ムスクルス・トラペズィウス
* 僧帽筋は cowl muscle の訳で、カトリックの僧侶のつける頭巾(フード)の形から
** trapezius は、ラテン語で台形の意味。背中側から見ると左右あわせた僧帽筋は、ダイヤ型をしているため
図:僧帽筋(後ろから見たところ) *1
僧帽筋(赤  )は首の後面から背中の上半分にかけて最表層に広がるひし形の筋
僧帽筋
写真:カトリック(ベネディクト会)の礼拝。修道士のローブのフード部分の形が僧帽筋の名前の由来*2
僧帽筋の名前の由来(ベネディクト会の礼拝)

起始と停止

 起始は頭蓋外後頭隆起と項靱帯、及び第7頚椎〜第12胸椎の棘突起。停止は鎖骨の外側部、肩甲骨肩峰から肩甲棘の全体にかけて。

図:僧帽筋(後ろから見たところ) *3
僧帽筋(赤  )は、後頭骨(黄色  )~脊柱(緑  )(第12胸椎より上)から起こり、鎖骨(見えない)と肩甲骨(青  )に停止する
僧帽筋
図:僧帽筋(右斜め上から見たところ) *4
僧帽筋(赤  )は、後頭骨(黄色  )~脊柱(緑  )(第12胸椎より上)から起こり、鎖骨(水色  )と肩甲骨(青  )に停止する
僧帽筋

働き

 肩甲骨と、肩甲骨の支点となる鎖骨につき、肩甲骨さらには上肢を支えている。肩をすくめる動きのとき、肩甲骨を上に引き上げる動き(挙上)や、上肢を真上に挙げるとき、肩甲骨を回転させ、肩関節を斜め上に向ける動き(外転)など。

神経と血管

 大きな筋で、上部と下部で支配神経が異なる。上部は第11脳神経副神経、下部は頚神経叢(第1~4頚神経前枝)の支配。

カテゴリー: 運動器系 | 筋系 | | 上肢帯 | 胸部


*1 Source: BodyParts3D, © ライフサイエンス統合データベースセンター licensed under CC表示 継承2.1 日本 80x15.png
*2 Source :Roman Catholic monks of the Order of Saint Benedict singing Vespers on Holy Saturday at St. Mary's Abbey in Morristown, New Jersey, USA, Authoer: John Stephen Dwyer (Boston at en.wikipedia). Reproduced and Modified. Permission: CC-BY-SA-3.0. この画像はクリエイティブ・コモンズ 表示-継承 3.0 非移植ライセンスに従って再利用可能です
*3 Source: BodyParts3D, © ライフサイエンス統合データベースセンター licensed under CC表示 継承2.1 日本 80x15.png
*4 Source: BodyParts3D, © ライフサイエンス統合データベースセンター licensed under CC表示 継承2.1 日本 80x15.png
 
 

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