膠原病
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
膠原病(こうげんびょう)とは、特定の器官や細胞ではなく、全身の結合組織に炎症や変性が起こるのが特徴の、いくつかの病気をまとめて呼ぶ言い方。膠原病に含まれる病気には、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、全身性強皮症、シェーグレン症候群などがある。
膠原とは、コラーゲンの意味で、膠原病を英語では collagen desease コラジェン・ディジーズという。ただし、これらの病気の原因がコラーゲンというわけではなく、炎症が起こる結合組織の主成分であるコラーゲンの名がつけられただけで、自己免疫疾患である。