筋線維

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

筋繊維筋細胞でこの項目を参照しています

 筋線維とは、または筋繊維とは、筋肉をつくっている細胞ひとつひとつのこと。つまり、筋細胞と同じ意味。筋細胞はたいていみな細長い形をしていて、線維っぽいのでこう呼ばれる。

言語表記発音、読み方
日本語医学筋線維筋繊維*きんせんい
筋細胞きんさいぼう
英語muscle fiberッスル・ファイバー
myocyteイオサイト
muscle cellッスル・セル
* 線維繊維はどちらも使うが、医学では「線」を使うことが多い。異体字に関連する説明あり

 筋はみなどの方向に縮むか、つまり力を出せる向きが決まっている。これは、筋を作っている筋線維(=筋細胞)がその方向に並んでいるから。筋が縮むとき、筋線維ひとつひとつが、その向きに縮んで筋全体を引っ張っている。

 筋線維の細胞内には、アクチンミオシンといった収縮性の蛋白質がたくさん配列していて、これらの蛋白質が筋線維が縮む力を出す。筋線維が縮むときは、この細胞が電気的に興奮したとき。

 筋線維は、その筋を作っている組織の種類(筋組織の種類)によってかなり形が違っている。

骨格筋
骨格筋をつくっている筋線維(骨格筋線維または骨格筋細胞)では、1個の筋線維(筋細胞)が桁外れに大きい。これは、筋線維ができるときに、たくさんの筋芽細胞細胞融合して、巨大な1個の筋線維になるから。1つの筋線維にがたくさんある。
心筋
心筋をつくっている筋線維(心筋線維または心筋細胞)は大型だが、骨格筋のように多数の細胞が細胞融合することはなく、筋線維どうしが互いに結合して全体として心筋をつくっている。心筋線維の間の結合は介在板と呼ばれ、心筋線維の間で力を伝えるはたらきと、収縮の刺激を順に伝えるはたらきがある。この介在版があるのが心筋組織の特徴である。
平滑筋
平滑筋(内臓筋)をつくっている筋線維(平滑筋線維または平滑筋細胞)では、たいてい中央が太く両側が細くなる紡錘形をしていて、筋線維の間で結合して力を伝えている。骨格筋のように細胞どうしが細胞融合することはない。細胞間の結合には、心筋のよう介在版はない。

カテゴリー: 筋組織 | | 筋系 | 運動器系 | 細胞

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
 どのページにでも自由にリンクしてください。でも、このサイトの文を他の場所に転載(コピー・ペースト)しないでください(コピーした内容に間違いがあったとき、その間違いはその後このサイト上では誰かに修正されるかもしれませんが、あなたがコピーした先では間違ったまま残ってしまいます)。