指 の変更点

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

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#author("2020-02-01T12:20:18+09:00","","")
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 ''指''とは、[[手]]や[[足]]の一部で、[[上肢]]や[[下肢]]のもっとも先端([[遠位]])にあたる、細い突起の部分のこと。ヒトでは片側の手や足に指は5本ずつあるので、合計で20本の指がある。

|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|指* |ゆび |
|英語| |digit** |''ディ''ジット |
|~|形容|digital|''ディ''ジタル |
|>|ラテン語|digitus|(ラテン語読み)ディギトゥス &br; (英語読み)''ディ''ジタス |

| * |  「指」という言葉は、手の指(=[[手指]])と足の指(=[[足指]])の両方を含む意味で使うこともあるし、「指」といったら、自動的に手の指のことを指し、足の指のときにだけ「足の指」、「足指」などと呼んで手の指と区別することもある。足指を1文字で表す [[趾]]という漢字もある |f
| ** |  digit は堅苦しい英語。会話では使わない。手の指は finger、thumb、足の指は toe など別の呼び名がある。[[手指]]、[[足指]]の項目を参照 |f

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* 指の構造と骨・関節 [#dd064c95]
 指の根元と指の途中には[[関節]]があるので、その場所で曲げ伸ばしができる。指の関節から関節までの間を[[指節]](しせつ)という。親指(母指)以外の指では、1本の指の関節の数は、根元に1箇所、途中に2箇所の計3つで、これらに区切られた3つの指節がある。3つの指節を指の根元から順に、[[基節]]、[[中節]]、[[末節]]という。

 指の内部にある[[骨]]を、まとめて[[指骨]](しこつ)という。3つの指節の中にはそれぞれ1つずつ指骨が入っているが、これを[[指節骨]]という。基節、中節、末節にある指節骨を、[[基節骨]]、[[中節骨]]、[[末節骨]]という。

 指の根元の関節は、手と足で呼び方が違う。これは基節骨と関節を作っている骨の名前が手と足で違うから。手では、手の甲([[手背]])の骨である[[中手骨]]と基節骨とがつくっているので、[[中手指節関節]](MP関節またはMCP関節)という。足では、足の甲([[足背]])の骨である[[中足骨]]と基節骨とがつくっているので、[[中足指節関節]](MP関節またはMTP関節)という。

 指節骨どうしの間の関節を、[[指節間関節]](IP関節)という。2つある指節間関節のうち、基節骨と中節骨の間の関節を[[近位指節間関節]](PIP関節)、中節骨と末節骨との間の関節を[[遠位指節間関節]](DIP関節)と呼んで区別する。

 母指では、指の途中の関節は1つ、指節は2つで、ほかの指よりも1つずつ少ない。指節骨の名前は、中節骨がなく、基節骨と末節骨とが関節を作っている。この関節は、たんに指節間関節という。

 骨や関節の数は、手の指も足の指も全く同じで、名前の付け方だけが違う。

|~手と足の両方をさすとき|~手だけをさすとき|~足だけをさすとき|
|指骨|(手の)指骨(手指骨)|「足の指骨」(足指骨)または[[趾骨]](しこつ)|
|指節骨|(手の)指節骨|「足の指節骨」または[[趾節骨]](しせつこつ)|
|指節間関節|(手の)指節間関節|「足の指節間関節」または &br; [[趾節間関節]](しせつかんかんせつ)|

#include(手指の名前)
#include(足指の名前)

* その他 [#cd9ce642]
- 指のような形、つまり、先がいくつかに分かれて突き出されているものを[[指状突起]](しじょうとっき)という。

> カテゴリー: [[体の部位>category/体の部位]] | [[指>category/指]] | [[手>category/手]] | [[上肢>category/上肢]] | [[足>category/足]] | [[下肢>category/下肢]]
 
 

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