腔所

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 腔所(医学では「くうしょ」、医学以外では「こうしょ」)とは、「(くう)になっている場所」の意味。「腔」とは、何かの内部にある空洞のこと。特にその空洞に名前がついているような、構造的に意味のある空洞をさす。腔所 → 「空洞」に置き換えて理解してよい。

 (くう)とは、「内部にある空洞」のことなので、口腔(こうくう)、胸腔(きょうくう)、腹腔(ふくくう)、頭蓋腔(とうがいくう/ずがいくう)、体腔(たいくう)などはどれも「腔所」である。腔所は、「内部が空洞になっている」ことを説明するときに使われる、少し古めかしい言い方で、話し言葉で使うことはほとんどないが、古めの文章に使われていることがよくある。

 腔の読み方について、辞書には「こう」しか書かれていないが、医学・解剖学では「こう」ではなく、「くう」と読むことになっている。のページに説明。

 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
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