胃 の変更点

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

> [[胃袋]]でこの項目を参照しています

 ''胃''とは、[[消化管]]の一部にあたる[[内臓]]で、食べ物の通る順でいうと、[[食道]]の次、[[小腸]]([[十二指腸]])の前にある。

|4|3|||c
|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|[[胃]]|い|
|~|一般|[[胃袋]]|いぶくろ|
|英語|名詞|stomach|ス''タ''マック|
|~|形容|gastric|''ガ''ストリック|
|>|ラテン語(ギリシャ語由来)|gaster * |ガステル|
|日本語|医学| [[胃]] | い |
|~|一般| [[胃袋]] | いぶくろ |
|英語|名詞| stomach | ス''タ''マック |
|~|形容| gastric | ''ガ''ストリック |
|>|ラテン語(ギリシャ語由来)| gaster * | ガステル |

| * |  この言葉から、胃に関するものに gastro- ガストロ~の名前がつく(例:胃から出るホルモン、[[ガストリン]]など)|f

| *  この言葉から、胃に関するものに gastro- ガストロ~の名前がつく(例:胃から出るホルモン、[[ガストリン]]など)|f



 [[口]]で噛み砕かれ、飲み込んだ食べ物が胃に届くと、食べ物は胃でいったんためられ、胃から分泌される[[胃液]]がまぜられる。胃液は食べ物中の[[蛋白質]]を分解させ、pHを酸性にし、殺菌する効果がある。胃では食事のあと数時間程度たべものが蓄積され、この間、少量ずつ小腸へと送られ、さらに消化を受ける。

** 胃の構造 [#z8d4a703]
 胃は、管の形をした[[消化管]]の途中が、大きくふくらんだ場所。胃の[[口]]側にある[[食道]]も、胃の[[肛門]]側にある[[十二指腸]]も直径数 [[cm>センチメートル]] の細い管だが、胃の部分は最大の幅が10 cm 以上にふくらんでいる。この形に合わせて[[内腔]]も広がっており、食べ物が入っているときには胃はふくらむ。食べ物が入っていないときには、胃の壁はある程度しわがよって小さくなる。

 胃の中で、食道側の入口を[[噴門]]、噴門につながる細くなったところを噴門部、十二指腸側の出口を[[幽門]]、幽門につながる細くなったところを幽門部という。その間の太いところが[[胃体]]、胃体部である。

 胃の中の構造:[[大弯]]、[[小弯]]、[[胃底]]

|205|c
|&ref(stomach01.gif,nolink,胃の位置);|
|  ''図:胃の位置(赤色)''((Source: [[an illustration provided by National Cancer Institute, USA>http://visualsonline.cancer.gov/details.cfm?imageid=1768]], reproduced and modified.))|f

** 胃の場所 [#kf22e142]
 胃は、おなかにある[[内臓]](=[[腹腔内臓]])としては、[[肝臓]]とともに、もっとも上に位置する内臓。胃と肝臓の上端は[[横隔膜]]に接しており、横隔膜の下、右側に肝臓が、左側に胃がある。食べ物は[[食道]]から胃に入るが、食道は[[口]]の奥にある[[咽頭]]から始まり、胸を上から下まで貫通する。最後に、横隔膜を通過したところで胃につながる。一方、胃から食べ物が流れていく先である[[十二指腸]]は、体の右側、肝臓の下側にあるので、胃の出口近くの部分は肝臓の下にもぐりこんでいる。

*** 肉の部位として [#u6a0f3e1]
 ウシの胃はいくつかの部屋に分かれていてそれぞれ別の名で呼ばれる。第1胃をミノ、第2胃をハチノス、第3胃をセンマイ、第4胃はギアラ。ブタの胃はガツ、ニワトリの第2胃([[砂嚢]])はスナギモ、スナズリと呼ばれる。



> カテゴリー: [[腹部>category/腹部]] | [[消化器系>category/消化器系]] | [[消化管>category/消化管]] | [[胃>category/胃]] | [[器官>category/器官]]
 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
 どのページにでも自由にリンクしてください。でも、このサイトの文を他の場所に転載(コピー・ペースト)しないでください(コピーした内容に間違いがあったとき、その間違いはその後このサイト上では誰かに修正されるかもしれませんが、あなたがコピーした先では間違ったまま残ってしまいます)。