胆嚢 の変更点

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

#author("2019-04-23T00:04:45+09:00","","")
 ''胆嚢''とは、[[腹部]]にある[[器官]]で、[[消化器系]]に属する。[[肝臓]]の下面にくっついていて、肝臓、[[十二指腸]]と[[胆管]]でつながっている。肝臓でつくられた[[胆汁]]を受取って、十二指腸に[[分泌]]するまで蓄えておくのが役割。
#author("2020-02-27T17:51:39+09:00","","")
 ''胆嚢''とは、[[腹部]]にある[[器官]]で、[[消化器系]]に属する。[[肝臓]]の下面にくっついていて、肝臓、[[十二指腸]]と[[胆管]]でつながっている。肝臓から[[分泌]]された[[胆汁]]を受取って濃縮し、十二指腸に[[放出]]するまで蓄えておくのが役割。

|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|[[胆嚢]]、胆囊*、胆のう |たんのう|
|>|英語|gall bladder ** |''ゴ''ール・ブ''ラ''ダー|
|~|~|gallbladder ** |''ゴ''ールブラダ|
|>|ラテン語|vesica biliaris |ウェスィカ・ビリアリス|
|~|~|vesica fellea |ウェスィカ・フェレア|


| * |  &size(24){嚢}; は、正しくは &size(24){囊}; だが、&size(24){囊}; はコンピュータの種類により表示できない場合がある。&size(24){嚢}; は問題なく表示できるので、こちらを使うのが一般的。関連する内容は[[異体字]]の項目に |f
| ** |  gall は[[胆汁]]の意味 |f

 胆嚢は壁の薄い袋状の[[器官]]で、内部の空間に[[胆汁]]がたまるようにできている。胆嚢のある場所は、[[肝臓]]の下面、[[肝門部]]の前方、肝臓の[[方形葉]]のとなりである。肝臓の下面にぴったりくっついていて、肝臓と同じ[[腹膜]]で包まれる。

 胆嚢は壁の薄い袋状になっていて、[[胆汁]]が溜るようになっている。[[肝臓]]の[[肝門部]]の前方、[[方形葉]]のとなりにある。肝臓にくっついていて、同じ[[腹膜]]で包まれる。
 [[肝臓]]と胆嚢、[[十二指腸]]の間は、[[胆管]]によってT字型につながれている。胆嚢から出ている[[胆管]]を[[胆嚢管]]という。胆嚢管の先はT字形に分かれて、一方は[[肝臓]]につながる[[肝管]]、反対側は[[十二指腸]]につながる[[総胆管]]という(胆管は、肝管、胆嚢管、総胆管をあわせた呼び方である)。肝臓で作られた[[胆汁]]が肝管から流れてきて、総胆管が十二指腸につながる出口にある[[オッディの括約筋]]が閉じられていると、胆嚢管を通って胆嚢に流れ込む。

 胆嚢についている[[胆管]]は、[[胆嚢管]]という。胆嚢管の先は[[肝臓]]につながる[[肝管]]と、[[十二指腸]]につながる[[総胆管]]になる。
 胆嚢の内側にたまった胆汁に接する[[粘膜]]には、[[ひだ]]が発達しているのと、内表面の[[上皮細胞]]には[[微絨毛]]が発達しているので、この細胞が胆汁に接する表面積が広くなっている。胆汁はこの細胞により水分が吸収されて濃縮される。


> カテゴリー: [[消化器系>category/消化器系]] | [[腹部>category/腹部]] | [[器官>category/器官]]
 
 

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