側腹部

『1年生の解剖学辞典』～解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説～

脇腹でこの項目を参照しています

　側腹部とは、体の場所の名前のひとつで、腹部に含まれる部位名。わき腹のこと。腹部を上中下3つに分けたときの中ほどの高さにあり、臍（へそ）のある中央部を除いた、両側の場所を指す。側腹部の皮膚の下にある筋（腹壁をつくる筋）は外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋など。

言語		表記	発音、読み方
日本語	医学	側腹部	そくふくぶ
	医学	側腹	わきばら、そくふく
	一般	脇腹	わきばら
英語		lateral (abdominal) region	ラテラル・（アブドミナル・）リージョン
英語		flank	フランク
ラテン語		regio lateralis abdominis	レギオ・ラテラリス・アブドミニス
ラテン語		regio abdominis lateralis	レギオ・アブドミニス・ラテラリス

図：側副部の位置と腹部の区分 *1
腹部は９つのブロック（図の点線）に区分けされていて、側副部はその中段の左右にある

　解剖学ではおなかの部位を縦3×横3の9つのブロックに分けている。側副部はそのうちの中段の左右両側にある2ブロックである。左右の側副部の間は臍部で、側腹部の上には下肋部、側副部の下には鼠径部がある。側副部と臍部の境界は、腹直筋の左右の境界のあたり。定義としては、左右それぞれの鎖骨の中央部からまっすぐ下におろした線とか、左右それぞれの鼠径靭帯の中央部から上に伸ばした線などが使われる。側副部とその上の下肋部との境界線は左右の肋骨の下端をまっすぐ結んだ線、側副部とその下の鼠径部との境界は左右の骨盤（腸骨）の上前腸骨棘をまっすぐ結んだ線。

カテゴリー: 体の部位 | 腹部

*1 Source: BodyParts3D, © ライフサイエンス統合データベースセンター licensed under CC表示継承2.1 日本

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