女性生殖器系
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
雌性生殖器系でこの項目を参照しています
女性生殖器系とは器官系のひとつで、女性の体にある、生殖にかかわる器官をまとめて呼ぶ言い方。より一般的には雌性生殖器系と呼び、ヒトのときだけ女性生殖器系という。
女性生殖器系に含まれる器官(=女性生殖器)には、卵巣、卵管、子宮、膣(または腟)、陰唇、陰核など。また、妊娠中には子宮の中に胎盤が形成される。他にも、乳腺は皮膚にある外分泌腺だが、女性の場合は、機能的に生殖に関連するので、女性生殖器系に加えることもある。
ヒトを含む哺乳類の場合、女性生殖器系の主な機能は、
- 卵細胞をつくる … 卵巣
- 男性生殖器と精子を受け入れ、受精をおこなう場所 … 卵管、子宮、膣
- 受精卵が着床し、胎児が育つ場所 … 子宮、胎盤
- 乳汁を分泌する … 乳腺
- これらに必要な体の変化を引き起こすホルモン(女性ホルモンなど)を分泌する … 卵巣、胎盤 がある。