尾骨神経 のバックアップソース(No.2)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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''尾骨神経''とは、[[脊髄神経]]のひとつで、[[脊髄]]のもっとも下方からでる1対の[[神経]]。[[尾]]のある[[四足動物]]では、尾の[[筋]]の運動と尾の[[皮膚]]の[[知覚]]を支配する重要な神経だが、ヒトには尾がないので尾骨神経は細く、その役割は痕跡的で、[[尾骨]]付近の狭い範囲の皮膚知覚をつかさどるだけ。記号で略すときは、Co で、これは coccygeal nerve の頭文字から(C「ゼロ」ではなくC「オー」)。 [[脊柱管]]を出るときは[[尾骨]]の[[第1尾椎>尾椎]]と第2尾椎の間から出る。普通の[[脊髄神経]]と同じく、[[前枝]]と[[後枝]]に分かれる。後枝はそのまま付近の[[皮膚]]に分布し、前枝は第4、第5[[仙骨神経]]の前枝とあわさって[[尾骨神経叢]]を作る。尾骨神経叢から出る神経は[[肛門尾骨神経]](または[[肛尾神経]])と呼ばれ、やはり尾骨付近の皮膚に分布する。