レンズ核 のバックアップ(No.2)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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- 1 (2008-10-05 (日) 22:30:59)
- 2 (2012-01-04 (水) 18:53:18)
- 3 (2012-01-04 (水) 18:53:18)
レンズ核とは、脳の中心部に近いところにある神経核(神経細胞体の集まり)。凸レンズのような形をしているのでこの名がある。厳密に言うと、1つの神経核ではなく、被殻と淡蒼球という2つの神経核がならんでレンズ核を作っている。体の運動を調節するような筋肉の動きを制御する場所。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | レンズ核 | レンズかく |
英語 | lentiform nucleus | レンティフォーム・ヌークリアス | |
lenticular nucleus | レンティキュラー・ヌークリアス | ||
ラテン語 | nucleus lentiformis | ヌクレウス・レンティフォルミス |
左右の大脳半球の中心にある第3脳室をはさむ左右の位置に1対ある。脳の断面(前頭断や水平断)で見ると形は6Pチーズの1カケのような扇型をしている。淡蒼球は第3脳室に近い内側でとがった部分を占め、被殻はその外側を覆うように広がっている。
大脳の内部の深いところにある神経核として、大脳基底核(大脳核)という一群の神経核のうちのひとつに含められる。ただし、脳の区分けで見ると、外側の被殻は大脳に属し、内側の淡蒼球は間脳に属する。被殻と淡蒼球は生後の脳では隣接しているが、胎児の発生過程でできてくる途中では、離れた場所で大脳の一部、間脳の一部としてできてくる。