アンドロゲン のバックアップソース(No.2)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 
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 ''アンドロゲン''とは、''男性ホルモン''(=雄性ホルモン)の意味。[[筋肉>筋]]を発達させるなど、体を男性化する作用、[[精子]]、[[精液]]をつくるための[[男性生殖器系]]の[[器官]]を発達させる作用などがある[[ホルモン]]をまとめて呼ぶときの言い方。代表的なアンドロゲンの作用を持つ物質は[[テストステロン]]。

|3|2|10|13|c
|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|[[アンドロゲン]]|アンドロゲン|
|~|~|[[男性ホルモン]]* |だんせいホルモン|
|~|~|[[雄性ホルモン]]* |ゆうせいホルモン|
|>|英語|androgen|''ア''ンドロジェン|
|~|~|male sex hormone|''メ''イル・''セ''ックス・''ホ''ーモン|


| * 一般的な言い方は雄性ホルモンだが、ヒトの場合は男性ホルモンを使う |f



 男性の体内では、[[精巣]]にある[[ライディッヒ細胞]](=ライディッヒの間質細胞)から分泌され続けていて、[[血液]]中を循環している。ライディッヒ細胞から[[分泌]]されるアンドロゲンの物質名は、[[テストステロン]](略称 T)。

** テストステロン以外のアンドロゲン [#h38d3a63]
 テストステロン以外のアンドロゲンには、[[5α-ジヒドロテストステロン>5α-ジヒドロテストステロン]](略称 DHT)、[[デヒドロエピアンドロステロン]](DHEA)、[[アンドロステンジオン]]などがある。これらはいずれも[[ステロイドホルモン]]([[ステロイド]]という低分子の油状物質のホルモン)。

 5α-ジヒドロテストステロン(DHT)は、血液中を流れてきたアンドロゲンが[[標的器官]]の[[細胞]]内に取り込まれた後、そこでテストステロンが変化してできる物質で、アンドロゲンの作用としてはテストステロンよりもずっと強い。

 デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)、アンドロステンジオンは、ごく弱い作用を持ったアンドロゲンで、男性でも女性でも[[副腎皮質]]などで作られているし、ほかのステロイドホルモンをつくる途中の中間物質でもあるので、精巣でも[[卵巣]]でもつくられている。



> カテゴリー: [[生殖器系>category/生殖器系]] | [[男性生殖器系>category/男性生殖器系]] | [[内分泌系>category/内分泌系]] | [[精巣>category/精巣]] | [[物質名>category/物質名]] | [[ホルモン>category/ホルモン]] | [[ステロイドホルモン>category/ステロイドホルモン]]

 
 

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