上腕骨 のバックアップソース(No.5)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 
 ''上腕骨''とは、[[上腕]]([[二の腕]])の中にあり、[[肩]]から[[肘]]まで一本通っている長くて太い[[骨]]。典型的な[[長骨]]([[長管骨]])である。肩では[[肩甲骨]]と[[肩関節]]([[肩甲上腕関節]])をつくり、肘では[[尺骨]]および[[橈骨]]と[[肘関節]]をつくる。

|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|上腕骨|じょうわんこつ |
|>|英語・ラテン語 | humerus |(英語読み)''ヒュ''ーメラス &br; (ラテン語読み) フメルス |

 上腕骨は、上下両端と体が区別される。上端は大きく、上内側部には半球状の[[上腕骨頭]]がある。これは、肩甲骨の関節窩と関節を形成する([[肩関節]]・[[肩甲上腕関節]])。

 上腕骨頭のすぐ外側には[[大結節]]という大きな隆起がある。この大結節には[[棘上筋]]や[[棘下筋]]などが付着する。また、大結節の下方には[[大結節稜]]といわれる表面が粗な骨稜が見られ、この部位には、[[大胸筋]]などが付着する。大結節は、[[肩関節]]を[[外旋]]位にしたとき、すぐ外側より簡単に[[触診]]できる。

 大結節の内側前方には[[小結節]]がある。この小結節には、[[肩甲下筋]]が付着する。ここからも大結節と同様に[[小結節稜]]といわれる骨稜が下方に伸びていおり、この部位には[[大円筋]]や[[小円筋]]が付着する。また大結節と小結節および大結節稜と小結節稜の間には、[[結節間溝]]とよばれる溝ができ、ここを[[上腕ニ頭筋]]長頭の[[腱]]が走行する。そのため、結節間溝は、[[上腕ニ頭筋]]腱溝とも言われる。

 下端には、[[内側上顆]]と[[外側上顆]]という突出がある。内側上顆と外側上顆との間は[[上腕骨顆]]と呼ばれ、関節面をもつ。この上腕骨顆は前腕の[[橈骨]]または[[尺骨]]と関節を形成する([[肘関節]])。

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