側頭骨 のバックアップソース(No.3)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 
#author("2020-05-17T21:37:56+09:00","","")
 ''側頭骨''とは、[[頭蓋骨]]のひとつで、[[頭蓋]]の左右の部分をつくる[[骨]]。左右1対ある。側頭骨の前部はほおぼねの張り出したところの一部をつくり(頬骨突起)、側頭骨の後ろは[[耳]]の後方の骨の盛り上がりのあたりをつくる骨。上部は[[脳]]を囲む[[頭蓋冠]](頭蓋骨のヘルメット状の部分)の一部を作り、下部では[[下顎骨]]との間で[[顎関節]]をつくる。また、耳の穴やその奥につながる[[中耳]]、[[内耳]]は側頭骨の内部に完全に埋まっている。

|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|[[側頭骨]]|そくとうこつ|
|>|英語|temporal bone|''テ''ンポラル・''ボ''ウン|
|>|ラテン語|os temporale |オス・テンポラリス|

 [[頭部]]のうち、側頭骨のある位置に対応する[[皮膚]]の場所のことを[[側頭部]]という。

 側頭骨はもともといくつかの別々の[[骨]]としてつくられ、成長に伴ってつながって1つの骨になる。側頭骨の上部は、[[前頭骨]]、[[頭頂骨]]などともともにヘルメットのような形の[[頭蓋冠]]をつくるが、この部分は側頭骨の鱗部と呼ばれる。鱗部は「ほおぼね」にあたる頬骨突起も作っている。

 耳の穴([[外耳道]])は、側頭骨にある外耳孔の中を通る。外耳孔は側頭骨の鱗部と鼓室部の間につくられるので、それらの部分に囲まれる。鼓室部の中には[[中耳]]がある。

 側頭骨の下部には岩様部または錐体乳突部と呼ばれる場所がある。内側で[[内頭蓋底]]の錐体のふくらみを作り、外部では[[乳様突起]]を作る。内部には[[内耳]]がある。

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