咀嚼筋 のバックアップ差分(No.1)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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''咀嚼筋''とは、または''咀嚼筋群''とは、[[歯]]で食べ物を噛み砕く[[咀嚼]]の運動を行う[[筋]]をまとめて呼ぶ言い方。歯を噛み合わせるときに[[あご]]を動かす筋を指す。 上の[[歯]]は[[上顎骨]](上あごの[[骨]])、下の歯は[[下顎骨]](下あごの骨)にあるが、上顎骨は他の[[頭蓋骨]]と一体となって動くので、歯を噛み合わせる運動は、下顎骨とそれ外の頭蓋骨との間の[[筋]]が関係する。咀嚼筋には、[[咬筋]]、[[側頭筋]]、[[外側翼突筋]]、[[内側翼突筋]]の4つの筋が含まれる。これらは、ものを噛むときに力を出す筋である。口を開ける筋は咀嚼筋には含めない。 [[咬筋]]と[[側頭筋]]は、[[下顎骨]]の外面につき、[[内側>内側翼突筋]]・[[外側翼突筋]]は下顎骨の内面に付く。4つのうち、外側翼突筋以外の3つは顎を引き上げて口を閉じるのに働く。側頭筋はあごを後ろに引く働きもある。外側翼突筋は両側が同時に収縮するとあごが前に出るが、片側ずつ収縮させると、顎を左右に動かして、[[奥歯]]で食べ物をすりつぶす動きをする。どれも、[[下顎神経]]([[三叉神経]]の第3枝)の支配を受ける。 &size(24){嚼}; の右側は旧字体だが、自分で書くときはは、「口へん」に &size(24){爵}; と書けばよい。