尺骨 のバックアップソース(No.3)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 
> 関連する内容が、[[前腕骨]]の項目にあります

 ''尺骨''とは、[[肘]]から[[手首]]までの部分(=[[前腕]])を支えている2本の[[骨]]のうち、[[小指側]](前腕の[[内側]])にあるほうで、[[肘]]の出っぱり([[肘頭]])を作っている骨。[[長骨]]である。前腕のもう一方の骨(親指の側([[母指側]]、前腕の[[外側]]))にある骨は[[橈骨]]。

|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|尺骨 |しゃっこつ|
|>|英語・ラテン語|ulna *|(英語読み)''ア''ルナ &br; (ラテン語読み)ウルナ|
|>|ラテン語|cubitus *|クビトゥス|
|英語|形容|ulnar ~ |アルナー|

|*| ulna や cubitus のもとの意味は[[肘]]で、英語、ラテン語の尺骨は、「肘の骨」の意味 |f

 尺骨は、[[肘]]と[[手首]]をつなぐ太い骨で、[[肘]]のところが[[近位端]](上端)、手首側が[[遠位端]](下端)である。近位端で太く、遠位端で細い。近位端では[[上腕骨]]との間に[[腕尺関節]]をつくる。腕尺関節は[[肘関節]]の働きを主として担っている。この関節は[[蝶番関節]]で、1方向の向きの運動(肘の曲げ伸ばしの向き)のみができる。[[関節]]の尺骨側は上腕骨滑車がはまる、深い[[滑車切痕]]がある。また、肘の先の尖ったところは、尺骨の肘頭によってできている。尺骨の遠位端には手首の関節があるが、[[手根骨]]との間には[[関節円板]]があるため、尺骨手根関節とは呼ばない。手首の関節を主としてつくるのは、もう一方の前腕の骨の[[橈骨]]である。遠位端(手首の側)の内側は細長く伸びていて[[茎状突起]]になっている。

 [[前腕]]で並んでいる[[橈骨]]との間には、[[肘]]の付近と手首の付近と2箇所で接触しており、[[上橈尺関節]]、[[下橈尺関節]]と呼ばれる。

> カテゴリー: [[運動器系>category/運動器系]] | [[骨格系>category/骨格系]] | [[骨>category/骨]] | [[前腕>category/前腕]] | [[上肢>category/上肢]]

 
 

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