汗腺 のバックアップ差分(No.1)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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''汗腺''とは、[[皮膚]]から[[汗]]を[[分泌]]する[[外分泌腺]]。汗が分泌されると皮膚の表面が汗の水分でぬれ、これが蒸発するときに気化熱を奪うため、皮膚を冷却する効果がある(皮膚が冷えると皮膚の[[血管]]を通る[[血液]]が冷やされるので、体温を下げる効果が大きい)。 枝分かれのほとんどない長い[[管状]]の[[腺]]([[単純管状腺]])で、その一番奥が汗の[[分泌部]]で残りの管は[[導管]]。分泌部は[[真皮]]の[[深層]]から[[皮下組織]]にあり、長い導管が真皮、[[表皮]]をつらぬいて、皮膚の表面まで続く。 2種類ある。[[エクリン汗腺]](小汗腺)は体中どこの皮膚にもあり、水っぽい通常の汗を分泌する。[[アポクリン汗腺]](大汗腺)は脇の下([[腋窩]])、[[肛門]]の周囲、[[耳]]の穴([[外耳道]])、まつげ([[睫毛]])のところなど、決まった場所だけにあり、その場所の[[毛]]の根元([[毛包]])に、有機物を多く含む汗を分泌する。エクリン、アポクリンとは、それぞれのタイプの汗腺の分泌形式が、[[エクリン分泌]]、[[アポクリン分泌であることから。