縫合 のバックアップソース(No.1)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
#author("2020-06-16T19:02:10+09:00","","") ''縫合''(ほうごう)とは、または''頭蓋縫合''(とうがいほうごう)とは、[[頭蓋]]をつくっている[[頭蓋骨]]の間の結合の形式のこと。広い意味での[[関節]]に含まれるが、[[不動結合]](不動関節)の一種で、[[骨]]と骨の間が[[コラーゲン線維]]や[[靱帯]]でがっちり固定されていて動けない。骨の間に[[軟骨]]はない。このような結合を線維性結合とよぶが、その代表例。 ほとんどの縫合は、それぞれの[[骨]]の縁が激しく入り組んでいて、それが両方の骨の間で噛み合うようにあわさっている。冠状縫合、矢状縫合、ラムダ縫合などはこれ。それに対して、鱗状縫合では縫合をつくる骨はそれぞれ端が薄くなり、重なり合って結合しているため、この名がある。 ** 縫合の例 [#p22d1db4] :冠状縫合(かんじょうほうごう) | [[前頭骨]]と[[頭頂骨]]の間 :矢状縫合(しじょうほうごう) | 左右の[[頭頂骨]]の間 :ラムダ縫合(ラムダほうごう) | [[頭頂骨]]と[[後頭骨]]の間 : 鱗状縫合(りんじょうほうごう) | [[側頭骨]]鱗部と[[頭頂骨]]の間